始めて聴いたときはそれ程でもないのに、2回3回と聞く内に良い曲に聴こえるようになった経験はありませんか?学問的に「何とか効果」とか名前があるのかもしれませんが、私自身が思ったことを書きたいと思います。
原因は、何度も聴くことで「曲を作った人の気持ちに近づく」ことではないでしょうか。
作曲(や作詞・編曲)者は良い曲を作ろうと、繰り返しイメージしたり音に出したりして作業を進めて行くと思います。
その過程で「何度も曲を聴いている」状態になり、始めて聴くときの感覚に戻れなくなります。
定番のコード進行から外してみたり、急に転調したりといったことも、作曲者は知っていても初めて聴くリスナーは知らない状態です。
最終的に良い曲が出来たと思っている作曲者の気持ちに、リスナーは何度か曲を聴いて近づいているのだと思います。
見ている連ドラの主題歌や巷のヒット曲が良い印象で耳に残るのは、この作曲過程の追体験が自然に行なわれているのも一因ではないでしょうか。
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