変形ギターでない限り、座ってギターを弾くのが苦手という人はいないと思います。しかし、立って弾くのが苦手な人は案外多いのではないでしょうか。ドキッとされた方は、ぜひ記事を最後まで読んでみて下さい。
立って弾くメリット
テレビの音楽番組やミュージックビデオでは、ほとんどのギタリストが立って演奏しています。
立って弾いていることで見栄えも良いですし、動きやフリなど音だけでないパフォーマンスも楽しめますね。
逆に、一般的なギター弾き語りやソロギターでは、無条件に座って弾くスタイルが選択されている気がします。
自宅でギターを楽しむにはそれで良いですが、ライブでプレイするにはそれが最善の方法なのでしょうか?
色々と試した結果が座って弾くことなら問題ありませんが、立って弾くとうまく弾けないから座って弾くことの一択というのではもったいなくないでしょうか?
偉そうに書いていますが、私も疑うことなく座ってギターを弾いていた人間です!
さすがにエレキギターは立ってましたが、アコギは迷わず座って弾いていました。
何となくのアコギのイメージもありますし、自宅では座って練習しているのでその延長線上で本番もという感じで・・。
しかし、エフェクターを使い始めてからはスタンディングに切り替えました。
座っていてはタイミングよくエフェクターのフットスイッチが踏めないため、なかば強制的に変更したような感じです。
自分がアコギでも立って弾くようになって、様々なメリットに気がつきました。
前述の見栄えや動き、エフェクターを踏みやすい以外にも、
- 足でリズムが取れる
- 動けるので感情を込めやすい
- お客さんから見えやすくなる
- 曲中でギターの位置や角度を変えられる
- 会場でイスを用意してもらわなくて良い
- イスの高さに演奏フォームが左右されない
- モニターが聴こえやすい位置に移動できる
- 外(客席)に出ている音を弾きながらチェックしに行ける
女性の方であれば、スカートでも気にしなくて良いというメリットもあるかもしれません!
立って弾くのは座って弾くより難しく思われるかもしれませんが、実際にやってみるとどちらも「慣れ」だという感想です。
座って練習している時間の方が長いとそちらに慣れた状態ですが、練習のときから立って弾いていると特に弾きづらさは感じなくなってきます。
もちろんずっと立っていると疲れますし肩もこるので、新しい曲を覚えたりしているときは座って作業して、本番用の曲を練習するときに立って弾くのがちょうど良いと思います。
立って弾いていると、練習中にギターを持ったままコーヒーを取りに行くこともできますね!(シールドがささってると無理ですが・・)
座って弾くメリット
立って弾くのがベストのように書いてきましたが、座って弾くのもどちらも一長一短で、場合によって選択するのが良いのではないかと思います。
座って弾くメリットを上げてみると、
- サウンドホールの位置が固定される(マイク集音に向く)
- 服がこすれるなど雑音が出にくい(録音に向く)
- 譜面を読みやすい
- 演奏フォームが固定できるので精度が上がる
- 落ち着いた雰囲気が出せる(アットホームなお店やバラードにマッチする)
- 目立たなくできる(ボーカルなどの主役を立てられる)
このように、立って弾くときにはできないことが多くあります。
座って弾くときの構え方についてはブログ「ギターの構え方【座って弾く編】」に書いているので、よろしければご参照下さい。
意外とすべての構え方を試したことのある方は、少ないのではないかと思います。
さいごに
考えてみると、立っても座っても、どちらでも弾ける楽器は多くありません。
ピアノやドラムは立って演奏するスタイルもありますが、楽器が体と共に動かないのでギターほど立って弾く効果を多く享受できません。
せっかくなので、立つのも座るのも色々と試してみてはいかがでしょうか。
基本は立って演奏してバラードだけは座って弾くなどすると、雰囲気がガラッと変わって良い効果が出せそうですね。
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