教則本といえば演奏テクニックや音楽理論をイメージしますが、それよりもっと根本的なギターを弾くときの「心構え」とは?今回ご紹介する3冊で、きっとあなた独自の答えが見つかるはずです。
ギタリストのための全知識(養父貴・著)
ブログ「おすすめの教則本3選【音楽理論編】」でもご紹介した養父貴さんの別の著書です。
特にエレキギターを演奏するときに知っておくべき知識が詰まっています。
私はエレキを弾き始めたときこの本に出会うことができて、ものすごく助けられました。。
ギターやピックの選び方から始まるのですが、ある程度ギターが弾けるようになってから読んだ方が心に響くものが大きいかもしれません。
ギターを始めてしばらくは、曲やフレーズが弾けるようになるだけで楽しいですが、そこからまた一歩踏み出すときの道しるべといった感じです。
メンタル的なことだったり、フレーズを発展させる方法であったり、バンド練習の方法であったり、より一層ギターを楽しむための知識がギッシリです!
説明が端的で分かりやすいのと、ところどころにギャグが盛り込まれていてニヤッとさせてくれるのも良いですね。
「心構え」と書くと何か生真面目な印象ですが、結局は楽しみながらやるのが一番だと思わせてくれます。
現在販売されている本の表紙は私が持っているもの(下)と異なるデザインなので、版を重ねて新調されたってことですね。
私が紹介するまでもなく、みんな持ってるって感じなのかもしれません!
直伝指導! 実力派プレイヤーへの指標(佐久間正英・著)
ご自身がギターを始めとする様々な楽器のプレイヤーであると共に、音楽プロデューサーや編曲家としても日本を代表する存在の佐久間正英さんの指南書です。
音楽の第一線で活躍するにはどのような心構えが必要か?が厳しくも優しい言葉で綴られています。
出版されて間もない2014年に逝去されており、そういった意味でも非常に意義深い本です。
ギタリスト向けの話も多いですが、ボーカリスト・ベーシスト・ドラマー向けの話題の他、バンドとして・ミュージシャンとしての動き方などが総合的に書かれています。
特にギタリストはギターという楽器だけを見がちなので、他の楽器や全体像を知ることは良い効果があるのではないでしょうか。
衝撃的だったのは、ギター・ベース・ドラムの一部を15msec(ミリセック)だけ遅らせたり突っ込ませたりして、そのノリの違いを体感しようという付属CDのトラックです!
5メートル離れた場所から音が届くのがおよそ15msecなので、それくらい繊細な部分までこだわって音源を制作することもあるということですね・・。
巻末にはGLAYのJIROやJUDY AND MARYのTAKUYAとの対談も掲載されており、アーティストとしてではなくプレイヤーとしての裏話が語られていてこれまた興味深いです。
1年後、目指すギタリストになれる練習法(梶原順・著)
数多くのスタジオワークをこなしながらバンドや講師としても活動されているギタリスト・梶原順さんの教則本です。
この本は読むというよりも、話しているのを聴いているような感覚です。
サブタイトルにある「一生、音楽と向き合っていくために」どのような心構えでギターに接していけば良いかが口語で書かれています。
文章が柔らかいのであっという間に読み切ってしまえますが、話の脱線部分にもさりげなく金言が入っているので要チェックです!
内容としては実際の練習フレーズなども掲載されていますが、概念的なことや考え方についての問いかけが多くを占めています。
なので、読みながら色々考えている内に、頭の中で漠然と存在していたギターに対する考え方が整理されていくような印象です。
ギター初心者から上級者まで参考になることが散りばめられているので、たまに読み返してみると新たな共感や発見があるのもポイントです。
何より著者のギターに対する真摯な気持ちが伝わってきて、読むたびにこちらまでうれしくなってしまいます。
良い本なのでギターを弾く友人に貸したのですが、諸事情で返ってこなくなってしまいました。
なのでもう1冊買って、2冊目を大事に持っています笑
さいごに
どのような姿勢でギターに、そして音楽に取り組んでいけば良いのか?
ここでご紹介する書籍を読めば、ギターを弾いていないときに感じたり考えている時間が、とても大事だと気付かされます。
せっかく出会ったギターとより良いお付き合いをするためにも、弾くだけでなくお互いのことを考えてみてはいかがでしょうか?
うまくまとめられませんでしたが、、本はどれも超おすすめです!!
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