ギターの練習を始めるときに、まず何をしますか?機材を用意したりチューニングするのは当然ですが、その後に何を弾くかで練習の効率がグンと上がります。特に練習時間があまり取れないという方は一度試してみて下さい。
練習の開始直後は、手がまだウォーミングアップできていない状態です。
その上、練習部屋に入ったばかりで空調がきいておらず、ギターを弾くには暑かったり逆に寒かったりすることもあるでしょう。
運指練習のフレーズから弾き始めて、ゆっくりギターを弾く状態を作って行くのも良いと思います。
しかし、いきなりライブで最初に弾く曲や弾けなくて練習中のフレーズ、もしくは誰かに聴いてもらうつもりの曲を弾いてみて下さい!!
いきなり本番と同じプレイをするのは、練習を始めてすぐは本番の状況が一部再現されているからです。
例えばライブでは、直前までギターを触っていられることは稀だと思います。
出番の直前にギターケースから出して準備したり、ステージ上に置いてあるギターを本番が始まってから手にすることが多いのではないでしょうか?
ライブでなくても、家に来た友人から「何か弾いて」と言われたときも同じです。
また、本番のときの状況(暑い・寒い、暗い・明るい等)は自分でコントロールできません。
快適な部屋でばかり練習していては、いざという時に環境の違いに対応できない可能性があります。
そこで、いきなり本番と同じプレイをすることで、本番でうまくいかない部分をあぶり出そうというわけです。
うまくいかない部分が分かれば、残っている時間でそこを集中的に練習をしていくことができます。
その練習では、弾けない部分をテンポを落として弾いたり、なぜ弾けないかを考察したりしてじっくり取り組みます。
練習開始直後の本番を模擬したプレイとは、真逆のイメージです。
この「いきなり本番」の練習方法は効率的なのですが、冬の寒い日などの極端な環境では注意が必要です。
いきなり高速フレーズを弾いたりして手を痛めてしまうと元も子もないので、本番であり得る程度の環境でトライしてみて下さい。
「いきなり本番」では中々うまく弾けず、ショックを受けることもあるかもしれません。
しかし、長い目で見ると自分の弱点を補強して確実に上達していくことができます。
練習開始直後の貴重な状況を、有効に活用してみてはいかがでしょうか?
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