単にギター好きと言ってもその生態は様々です。弾くことが好きなだけではなく、他のいろいろな面白さにハマってしまうこともよくあって・・。今回はギターを愛する誰もが複数所属しているであろうオタクジャンルをご紹介します。
機材オタク
ギター好きの中でもっとも多いのが、この機材オタクではないでしょうか?
ギター本体以外にもアンプやエフェクターなどの機材からピックやカポなどのアクセサリーまでと対象は幅広いです。
どこに執着するかは人によって違っても、どれも魅力がいっぱいですね。
しかもそれぞれのジャンルで対象が細分化されます。
例えばギター本体のオタクでも、ヴィンテージギター全般が好きな人もいれば特定のメーカーにほれ込んで追い続ける人もいます。
よく鳴るアコギにこだわる人もいれば、変形ギターばかり集める人もいるでしょう。
ギターは他の楽器と違って用途によって持ち帰るような楽器なので、そのすそ野はかなり広いと思われます。
中にはほしいギターを買うのに前に買ったギターを売りに出して・・という「せどり」みたいになっている人も。。
高価な買い物なので、身元のよく分からない相手との取引にはくれぐれもご注意ください!
カスタムオタク
車好きの人が愛車をカスタムするように、ギターが自分好みになるように改造し続けるオタクです。
アコギよりもエレキギターの所有者に多そうですね。
ピックアップを取りかえたり、フレットを打ち直したり、配線をいじったり・・。
無限の組み合わせの中から、自分だけの1本を作り出す楽しみがあります!
アコギでもブリッジの材質を変えたり純正でないピンを使ったり、できることは色々ありそうですね。
練習オタク
ギターは比較的時と場所を選ばずに練習しやすい楽器なので、練習の虫となる人も多いです。
毎日の練習メニューが決まっていて、基礎練習だけに数時間かけるような人も・・。
勉強は続かなくてもギターの練習だけは続けられるような不思議な魅力が、ギターには宿ってそうです。
ライブオタク
ライブするのが大好きで、時間が少しでもあればどこかのお店に出演しようとするオタクです。
バンドだとなかなか小回りがききませんが、弾き語りやソロギターのスタイルだとキャパの小さいお店などで気軽に演奏することができます。
仕事が休みの土日は全部ライブでうまっている、そのうち日曜はダブルヘッダー(1日に2本のライブ)だ、なんて強者もざらにいます・・。。
ライブオタクの人の演奏は上手下手なんかよりも、ショーとして完成されたものになっていることが多いです。
テクニックオタク
特にHR/HM(ハードロック・ヘヴィメタル)好きに多いのがテクニックオタクです。
フルピッキング、スウィープ、タッピングなどの言葉に目がなく、1日にいったい何音弾いているんだ?と思うほどの音の洪水を発生させます。
それいつ使うの?と言われがちですが、こういった派手な(いわゆるフラッシーな)プレイをする人達のおかげで、ギターの魅力がグンと上がっているんだとも思います。
ギターヒーローオタク
自分の好きなギタリストをひたすらマネするオタクです。
容姿から使用ギターはもちろん、トーンやフレージングまでを高精度にコピーできるように日頃から励んでいます。
好きなギタリストの曲はだいたい弾ける一方で、自分流のソロを弾いたり自分で曲を書いたりすることが苦手です。
ギターの上達はすごいスピードなんですが、ある程度行ってから殻を破るのが難しいオタクなのかもしれません。
ソロギターオタク
ギター1本だけで完結した音楽を奏でるソロギターのオタクです。
1つの楽器だけで聴かせられる演奏ができるなんて、ギターの特権の1つですね!
しかし、世の中にあふれているギター入りの音楽に対して、ソロギターというジャンルは超マイノリティだったりします。
ギター1本で完結するということは、ギター1本以外になったときに途端にその輝きがなくなる可能性があるということ?とも思ったり。。
理論オタク
音楽があっての理論のはずなのに、まず音楽理論が先行してしまうオタクです。
曲をアナライズ(分析)するのが得意で、どこでどんなスケールが使えるかなどを即座に判断することができます。
しかし理論的に説明できない曲は覚えられず、自分で作る曲もバシバシに理論に縛られたものになりがちです。
理論で整理できる部分とそうでない部分が混在しているのが、音楽を魅力的にしているのかもしれません。
教則本オタク
勉強の参考書を買っただけで出来るようになった気がするように、ギターの教則本やDVDを買いあさって弾けた気になるオタクです。
実際は初めの数ページしか取り組んでいない、なんて教則本もざらにあるでしょう。
吸収できなかったら意味がないと思われがちですが、意外とそうでもありません。
買った当初はわからなくても、ギター歴を重ねてから読み返したら理解できたなんてこともあります。
また、昔に出版された教則本は入手が難しく、気になったらまず買っておくと後悔することもありません。
さいごに
ギターのオタクジャンルをいくつかご紹介しました。
少し否定的に書いた部分もありますが、それが分かっていてものめり込む魅力がそれぞれのジャンルにあります。
逆に、魅力的なギターを弾く人はこれらオタクジャンルにすべて、もしくは数多く属していて、弱点が消えた状態になっているのでは?とも思います。
今回書いたもの以外にも新しくて楽しそうなジャンルがあれば、一度飛び込んでみてはいかがでしょうか?
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