「この曲は思いついてから1時間もしないうちに書き上げました」アーティストがヒット曲についてのインタビューで、言いそうなあるあるです。この言葉を鵜呑みにして神様が下りてくるのを待っていても、たぶん普通の人にはいい曲は書けません。楽器の練習と同じで、少しずつ積み重ねていく以外に道はないような気がします。
冒頭の言葉は、ものすごく才能がある人が、たくさんの曲を書いていく中で起こった超レアケースだと思います。
小説や漫画のように普段は起こらないことなので、すごくワクワクするエピソードですし、神秘性も出てくるのでより曲に箔がつくのではないでしょうか。
残念ながら、実際の曲作りは地味な試行錯誤の繰り返しです。。
しかし、がっかりしないで下さい!!
神様が下りてくるのを待つのではないということは、言い換えると天賦の才がなくても継続し続ければ良い曲が書けるということです!
今回は音楽理論などは抜きにして、作曲のヒントとなる地味な作業の内容を書いていきたいと思います。
アイデアをメモする
鼻歌を歌っていたりギターを弾いているときなどに、ふっと今までに聴いたことのないメロディーが頭に浮かぶことがあると思います。
もしかしたらそれは2音だけのメロディーかもしれませんし、リズムだけかもしれません。
既存のフレーズをいじっている時に生まれたものかもしれませんし、弾こうとしたフレーズをミスしたことで出来た偶発的なものかもしれません。
それらアイデアの芽は、常にメモしてストックしておきます。
パソコンやMTRなどにギターの音で残しておければ最高ですが、別にスマホのボイスメモで鼻歌を録音するだけでも問題ありません。
大事なのはせっかく思いついたメロディーを、忘れてしまう前に何かに記録しておくことです。
アイデアの整理
メモしたアイデアより良くなるように微修正したり、膨らませたりしてもう少し曲に近づけていきます。
時には複数のアイデアを連続で配置したり、並べ替えたりしたらハマるかもしれません。
メロディーに対するコード進行も1つとは限らないので、色々試します。
出来上がったものは再度録音して、時間をあけてから聴き直すと先入観のない耳でチェックができます。
仕事で作ってるのでない限りこの作業に締め切りはないので、納得のいくラインまで追い込んでいきます!
独自性の確認
曲を作ったものの、良く考えたら既存の有名曲とほとんど同じなんでことが結構あります。
時には自分が昔に作った曲と同じなんてことも・・。
自分の曲と似ているのはその人らしさと言えなくもないですが、人の曲と似ているのはまずいです。
せっかく作った曲なので、微修正して既存曲とは別物にしてしまいましょう。
意外とメロディーの一部を少し変えたりするだけで、同じ曲に聴こえなくなります。
困るのは、何かの曲に似ているけれどその曲が思い出せないときですね・・。
心当たりのある曲を片っ端から聴いて確認します。
使ったことはないですが、もしかしたら鼻歌から曲名を検索するアプリなどが役に立つかもしれません。
さいごに
私自身もまだまだ自慢できるレベルではありませんが、作れば作るほど作曲の能力が上がる実感があります。
始めは劣化した童謡や、ダサすぎるポップスみたいな曲しか作れませんでした。
それでも少しずつ続けることによって、色んなタイプの曲が作れるようになってきたと思います。
長々と書いてきましたが言いたかったのは、日ごろから少しずつやってみよう!ということです。
特にいつか曲を作りたいと思ってるけど現時点で何もしていない人は、ぜひ一歩踏み出してみて下さい!
ギターを練習したら徐々に思った音が出せるようになってくるのと同じように、いつか思った通りの曲が作れるようになっているはずです!
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