ハ長調(Cメジャー)やイ短調(Aマイナー)など、世の中には様々なキーの曲があります。それらは単に基準の音が違うというだけでなく、キーごとに何となく個別のイメージがないでしょうか?その理由をギタリストの視点からさぐってみたいと思います。
はじめに
まず、私がパッと思いついた各キーに対するイメージを、箇条書きにしていきます。
もちろん曲によってあてはまらない内容もありますが、あくまで何となくのイメージなのでご了承下さい。
すべてのキーでやると大変なので、今回は#や♭がつかないメジャーキーに限定することにします。
皆さんもぜひ一緒に考えてみて下さい!
Cメジャー
- シンプル
- 安定
- マンネリ打破
- バラード
- 童謡
Dメジャー
- きらびやか
- さわやか
- 音が高め
- sus4コード
- add9コード
Eメジャー
- 明るい
- 素朴
- どっしりしてる
- はっきりしてる
- ブルース
Fメジャー
- しっとり
- ひかえめ
- ピアノ曲
- 弾きにくい
- 2弦開放がやばい
Gメジャー
- 陽気
- 軽快
- 大きな声
- 弾き語り
- カントリー
Aメジャー
- 安心
- 胸に響く
- Cへの転調
- ミディアムバラード
- ロックンロール
Bメジャー
- 明るくも暗くもある
- 独特
- Cへの移調
- 左手がしんどい
- カポつけたい
考察
一部で具体的な音楽ジャンルが出てきてしまってるのは、自分が知っている有名曲などにひっぱられている部分もあるかもしれません。
しかしここまで挙げてきて思ったのは、各キーのイメージはギターのローコードから来ているものが多いのではないかということです。
例えばCだと5弦からドミソドミときっちり音符が積み重なっているので、シンプルで安定したイメージ、Dだと4弦からレラレファ#でキラキラしたしたイメージです。
Bだけは開放弦を使わない2フレットをセーハするフォームがまず思い浮かぶので、その影響が強そうです。
音の重なり方もありますが、開放弦と押えた弦のトーンの違いも関係してそうですね。
同じキーでもカポをつけて弾くと、雰囲気がまったく違ったものになるかもしれません。
さらに、アコギかエレキなどギターの種類によってもまた変わりそうです・・。
きりがなくなってきましたが、何にせよキーは基準の音が違うだけという単純なものではなく、楽器やそれを演奏する人によって印象が変わるとても不思議なものだと言えると思います。
そのあたりが数学などの理路整然とした美しさとはまた異なる、人間臭さがある音楽の魅力のひとつではないでしょうか。
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