たくさんの人が見守る大きなステージでなくても、人前で弾くのは緊張して普段通りの演奏ができないものです。ひどい場合は頭が真っ白になって、演奏がストップしてしまうことも・・。一番効果があるのは「場慣れ」ですがそう言っては元も子もないので、それ以外の回避策を考えてみたいと思います。
はじめに意識したいこと
まず、そもそも演奏が止まったとしても、見ている方はそれほど気にしていません。
これは見ている方の立場で考えれば、容易に想像がつきます。
別に間違えず完璧に弾いている姿を見たいわけはなく、音楽やパフォーマンスを楽しみたいと思っているはずなので、演奏者が戦々恐々としていては双方に良いことがありません。
何はともあれポジティブな感情で行きましょう!
とは言え、ギターのコンテストやレコーディング、大事な人の前で弾くときなどは、可能な限り失敗を最小限にしたいものです。
以降は「普段の練習から気を付けたいこと」と「本番で注意すること」の2つに分けて、演奏ストップの回避方法をまとめてみたいと思います。
普段の練習から気を付けたいこと
本番で演奏が止まってしまうのは、普段の練習から少しつまづいたら止まってまたやりなおすを繰り返していることが大きな原因です。
練習の初期段階ではやり直すのもありかもしれませんが、本番に出す直前の仕上げの段階では、少しのミスでやり直すようなことがあってはいけません。
本番では誰も待ってはくれないので・・
思った通りに弾けなくても曲のどこにいるか見失わないように、常に時間が進む状況に慣れておく必要があります。
完璧な演奏を目指しがちですが、まれに100点の演奏をするより、安定して70点が出せるように練習する方が結果的には理想の演奏への近道になるのではないでしょうか?
普段の練習でもう1つ有効なのが、反復練習です。
回数はなるべく多く、少し考え事をしたり騒音があったり誰かが話しかけてきたような状況でも、自然に弾けるくらいに練習しておくと安心です。
そうすると本番中の危ない時でも、手が勝手に動いて助けてくれます!
スポーツ選手がチャンスにとっさに身体が反応すると同じですね(たぶん・・)。
経験的に、初めて人前で演奏する曲や弾き慣れてない曲は失敗しやすいので、念入りに練習しておきたいところです。
ただし、反復回数が増えるほど機械的に弾いてしまいがちなので、自分がどう弾きたいかを考えて集中を持続させて練習する必要があります。
本番で注意すること
本番で演奏を見失う時は、酸欠状態の時が多い気がします。
つまり、真剣なあまりに息を止めて弾き、途中で頭が回らなく真っ白になる感じです。
短い時間ならそれで乗り切れても、普通の曲を通して弾くには絶対に息継ぎが必要なので、フレーズの合間などに意識的に呼吸をすると効果があります(嘘みたいですが本当です!)。
ギターはボーカルや管楽器のように息継ぎをしなくても弾けるので、案外ハマりやすい罠ですね・・。
後は、本番ではテンションが上がってテンポも上がりがちになるので、ゆっくりめに弾き始めるのも効果的です。
そもそも練習のときに弾いていない速いテンポを、本番の緊張状態で弾けるわけがありません。。
ライブ感を出すべくテンポを上げて弾きたいなら、普段から通常よりも速いテンポで練習しないといけないってことですね!
さいごに
他にもあるかもしれませんが、思いついたままに演奏が止まらないようにする方法を書いてきました。
本番で良い演奏をするには、場慣れが大事だとよく言われます。
それは、今回書いてきたようなことを無意識に、経験的にこなせるようになるからだとも思います。
コロナ禍でその「場」も激減しており、ぶっつけ本番で大事な演奏をする場面も増えてきそうです。
大切な機会に少しでも満足いく演奏ができるように、これからも細かいヒントを思いついたらブログに書いていきたいと思っている次第です。
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