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子供は上達が早いって本当?

ギターレッスンを始めて3年ほどになります。教えてきた生徒さんの数は多くはないですが、幅広い年代の方々とレッスンを通じて知り合うことができました。その中で「子供は上達が早い」という定説?がそれほどでもないなと思うようになったんです・・。

知識や経験は大人の方があるはず

 

音楽を含めたすべてのことにおいて、大人の方が知識もあり経験もあることがほとんどです。

 

音楽的なことは詳しくないという人でも別分野の知見を流用することができるため、ギターレッスンの内容に対する理解も早くなります。

 

これは、アルファベットを知らない小学生の生徒さんに、コードの説明をする難しさを考えると実感してもらえると思います。

 

 

 

ギターの弾き方に関しても、フォームや指の動かし方などの説明を理解してもらいやすいので、大人の方が上達が早くても不思議ではありません。

 

個人差によるところも多いですが、実際にレッスンをしていると子供も大人も上達するスピードにそれほど差があるようには感じません。

 

ではなぜ子供の上達が早いと言われることが多いのでしょうか?

子供は素直に言われたことをする

 

子供はこういう風に練習して下さいと伝えると、素直にそれを実行してくれます。

 

もちろんこちらが意図したことを毎回完全にクリアするわけではありませんが、道をずれたときの修正もしやすいです。

 

一方大人は、これまでの知識や経験が逆に邪魔をして、全然違うことをしてしまうことがあります。

 

 

自分の判断で必要な練習を切り捨てたり、練習の内容を(あまり良くない方向に)アレンジしたりといった感じですね・・。

 

その結果、次の回のレッスンに来てもらってもあまり改善が見られない現象が起こってしまいます。

 

さらに厄介なのは、大人の場合はその修正も難しいことです!

 

 

 

私も身に覚えがありますが、年齢を重ねるにつれて人からの指摘やアドバイスを素直に受け取ることが難しくなってきます・・。

 

日常生活においては人の意見を取り入れるべき状況とそうでない状況が混在していますが、レッスンにおいてはニュートラルな気持ちで受けてもらえると、より一層効果があると考えます。

 

子供は学校やクラブで指導を受けることが多いので、そういった環境的な面もあるかもしれませんね。。

子供の方がたくさん練習しやすい

 

子供の方が単純に練習時間を取りやすいので、たくさん練習することができます。

 

大人はどうしても時間の制約が多く、仕事や付き合い・家庭の事情などがあるのでそれがギターへのモチベーションに影響したりもします。

 

子供は深く考えず練習を始めますが、大人はモチベーションが下がると練習をしない理由を探す思考になりがちです・・。

 

 

 

また、子供は数年とか長いスパンで練習を続けてくれることが多いですが、大人は比較的短期間で効果を得たい気持ちが強いように感じます。

 

もちろんそのように効果的なレッスンをしようと日々心掛けていますが、楽器の訓練自体が時間が掛かるものなのでどうしようもない部分もあります。

 

短期間で効果を測定して上達していない感覚になると、子供は上達が早いのに・・という思考に入りがちになるのではないでしょうか?

子供は自分で限界を決めない

 

子供は無心で練習して1つできたら次、もう1つできたら次、のようにどんどんやれることが増えてきて、それが楽しさと連鎖するような良い状態になりやすいです。

 

逆に大人は、自分自身でやれることの範囲を限定してしまうことが多いように思います

 

この曲のコードさえ押えられたら良いとか、自分自身が楽しむだけなので曲中に止まってしまう部分があっても構わないとか・・。

 

 

 

子供も大人も一定以上は上達しないわけではないのに、自分で限界を設定してしまうのは何とももったいない気がします。

 

また、その限界の設定ゆえに練習のモチベーションにも自分で上限を作ってしまうことになります。

 

目先の小さな目標を作ってクリアするのも大事ですが、ギターを弾いている限りはどこまでも上達する可能性があり、ギターの世界観がどんどん広がって行くと考えた方が単純に楽しいはずです!

結論?

 

これまで書いてきたようなことから、上達のスピードにはそれほど大きな差がないにも関わらず、感覚的に子供の方が上達が早いように感じるのではないでしょうか?

 

とは言え、大人の方は自分がやらない・できないと決めてしまったことは絶対にできないままという足かせが付いてくるので、最終的には子供の方が有利になるんだと思います。

 

逆に考えると、大人の不利な部分を意識的に改善すれば、知識と経験を活かして子供とは段違いのスピードで上達できる可能性があるということです!

 

仕事や家庭のこととは別に、ギターを弾くときはギター少年の心になりきって取り組むのが大事なのかもしれません。

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