ギターが上達するにはもちろん練習が大事ですが、嫌々弾いていてもおそらく指の体操くらいの効果しかありません。能動的にギターに取り組めるように、ギターを弾くより先に普段の環境を見直してみてはいかがでしょうか?外堀を埋めていけば自然とモチベーションは上がっていきます!
私もギターを辞めたいと思ったこともあれば、寝食を忘れて夢中になったこともあります。
1日8時間は練習したよ!という一流プロ級のモチベーションまでは全然届きませんが、25年ほど1つの楽器に懲りずに関わっており、それなりにモチベーションを維持している方だと思います。
今回、これまでにモチベーションが変化したきっかけを色々と考えてみてたのですが、意外と環境によるところが大きいことが分かりました。
以降にモチベーションが上がる環境についてどんどん書いていきますので、ちょっと最近ギターへの熱意が冷めているなと思われる方はぜひ実践してみて下さい~。
1つ1つはそんなに難しくないことですが、積み重ねていくともうギターを弾かずにはいられない状態になっているかもしれません!
1. 定期的に音楽を聴く
ライブに行って感動したり、CDで琴線に触れるような曲を見つけたりすると、自分もそんな風にギターが弾きたい!とか自分流にアレンジして弾いてみたい!とか思いますよね。
なので継続的にそういった刺激を受けるようにすることで、モチベーションを高止まりさせられます。
音楽を聴くなんて当たり前と思われるかもしれませんが、練習への意欲が低い人ほど自分以外の音楽をあまり聴いていない印象があります。
方法としては例えば通勤・通学の時間はアルバムを1枚じっくり聴く、とかでも良いと思います。
これなら毎日続けられますし、次にコピーしたい曲やアレンジする曲を探す作業も兼ねることもできますね!
好きなジャンルを突き詰めて聴くか浅く広く聴くかは難しい所ですが・・ある程度の広さがある人の方が逆にその人独自の味わいのある音楽を奏でている気がします。
2. ギターを弾くまでのハードルを下げる
ちょっとした空き時間にギターを弾こうと思っても、音を出すまでに10分とか掛かる状態だとせっかくに気持ちも萎えてしまいます。
部屋のスペースにもよりますが・・ギターや機材はできる限り接続した状態にしておき、電源オンですぐ弾ける状態にしておきたい所です。
もちろんデリケートなギターを使われている場合は出しっぱなしにしないでケースにしまうなどの配慮が必要ですが、それ以外に準備しておけることはたくさんあるはずです。
ただし、接続すると電池を消費するエレアコのプリアンプやエフェクターは注意して下さい!
シールドを抜いておかないと次の日に電池切れで音が出ず、出鼻をくじかれることになるので・・。
3. ギターのメンテナンスをしておく
例えば、チューニングが安定しないギターで練習していると、ちゃんと弾いているのに音痴になるのでやる気がなくなってきます。
一定の角度になると音がプツプツ切れるようなシールドを使っていると、集中も途切れますし良いアイデアも浮かんでこなくなります。
ギターの弦交換や機材の調達は時間があるときにやっておき、毎日の練習で無用なトラブルが起こらないようにしておきたいですね。
これはそんなに気張らずに、休みの日にお父さんが車を洗うような感じでのんびりメンテナンスしてあげるだけで十分だと思います。
4. ギター以外の用事は早目に済ませる
学校の宿題が残っていたり、仕事で使う資料が完成していなかったり、など絶対にやらないといけないことは早めに済ませておきます。
というのも、多くの人にとってギターは生活に必須ではないため、何かがあると後回しにされてしまうからです。。
先にギターの練習をするのもありですが、やるべきことを済ませた後の方が精神衛生上良いのは間違いないと思います!
5. 楽しいことは少したしなむ程度におさえる
ギター以外の楽しいことに没頭していると、どうしても限りある時間がなくなってきます。
私も好きですがテレビゲームをしたり、動画や映画を見たり、お酒を飲んだり、買い物をしたり・・もちろん全く断つ必要はありませんが、ダラダラと長時間するのはもったいないです。
昔、とあるグラビアアイドルがスタイルを保つ秘訣について語っていたことが凄く印象に残ってます。
言葉尻ははっきり覚えていませんが大体次のような内容でした。
「プリンを食べたくなったら我慢せずに食べます。ただし全部食べてしまうのではなく、少しだけ食べて止めておきます。その積み重ねです。」
6. 自分以外のギタリストをチェックする
面識があってもなくても、他のギタリストの活躍を見ていると刺激をうけます。
友人とか近い間柄ならなおさら「お~、自分も頑張ろう!」となりますよね。
SNSは先ほどの「没頭して時間を費やしてしまう」ものの1つなので見すぎもよくありませんが、他人の活躍を知ることはマイペースになりがちな自分の活動へのカンフル剤になり得ます。
7. 人前で演奏する機会を作る
ライブや発表会はもちろん、バンドのスタジオ練習や友人を誘って遊びで弾くのでも構いません。
人前で演奏する予定が決まっていると、それを目標に練習するのでモチベーションが上がります。
時には気乗りしないことがあるかもしれませんが・・お尻が決まっていると大概はそれに間に合うように練習するようになります!
半ば強制的にモチベーションを上げなくてはならない環境とも言えますね・・。
コロナや個人の事情もありますし、人前での演奏機会を定期的に作るのは難しい場合もあると思います。
そんな時は、演奏のレコーディングを目標に演習してみてはいかがでしょうか?
最近は個人でも手軽に録音できますし、練習スタジオの録音サービスを使っても良いかもしれません。
録音日を設定することで、それに向けた目標のある練習をすることができます。
このやり方って良く考えたら、大抵の習い事に進級テストとか記録会とか発表会とかがちょくちょく設けられているのを同じですね!
8. 自分のギターが良く聴こえる環境を作る
ライブなどで自分のギターの音があまり聴こえなくても(実際にお客さんが聴く)出音を想像してコントロールできるというのは1つのスキルだと思います。
しかし、練習は基本的に自分のギターの音を注意深くモニターできる環境で行なうべきだと考えます。
その方が細かいニュアンスも分かりますし、単純に弾いていて楽しいです。
さらに自分の出来ている所、出来ていない所も分かりやすいので上達も早くなり、それもモチベーションアップに繋がります。
テレビがつけっぱなしになっているとか、エレキギターを生音で弾いているとか、自分のギターの音が良く聴こえない状況は避けて練習に臨みましょう!
エレキの場合は自宅でアンプを鳴らして弾くのは中々難しいかもしれません・・そんなときはヘッドフォンでモニターできる環境を用意すればOKです。
できればリスニング用ではなく、モニター用の素直な音が出るヘッドフォンが用意できればバッチリです!
さいごに
いかがだったでしょうか。
ギターのモチベーションを上げる環境作りについてご紹介しました。
- 定期的に音楽を聴く
- ギターを弾くまでのハードルを下げる
- ギターのメンテナンスをしておく
- ギター以外の用事は早目に済ませる
- 楽しいことは少したしなむ程度におさえる
- 自分以外のギタリストをチェックする
- 人前で演奏する機会を作る
- 自分のギターが良く聴こえる環境を作る
読んでいてドキッとした項目があれば、ぜひ環境をセッティングしてみて下さい。
環境という話からは少しそれてしまいますが、、ギタリストのモチベーションがもっとも上がることの1つが「新しいギターを買った」ときではないかと思います。
これまでのレパートリーを新しいギターで弾いてみたり、新しいギターでしかできないことを模索したり、機材を色々組み合わせて試してみたり・・至福の時間ですよね!
でもギターを頻繁に買うなんでできません・・。
そこから考えるに、環境を整えたら後は毎回新鮮な気持ちで、少しずつ新しいことにもチャレンジしながら練習するのが、モチベーション保つ最大の秘訣!なのかもと思ったりします。
関連記事
ギターの上達は遅い方が良い?
ギターの演奏が止まるのを回避する方法
子供は上達が早いって本当?
ギターが弾けたら楽しいのウソ