ギターを弾いてるとピックの先端や爪が思ったよりもすり減ってきませんか?1回のピッキングではたいしたことなくても、何十回・何百回と繰り返すことによってわずかな摩耗が蓄積していくんだと思います。ここでふとした疑問・・ギタリストって1曲で何回くらいピッキングしてるんでしょうか??
もちろんギターの音を良く聴いて真面目にピッキング回数を数えるのが確実ですが、甲斐性のない私にはそこまでは到底できません・・。
今回は「シカゴにピアノの調律師は何人いるか?」という問題(フェルミ推定というそうです)のノリで、ざっくりと計算したいと思います。
既知の値や推定値を使って答えを計算し、だいたいオーダー(桁)が合ってれば万々歳くらいの感じで行きます!
ひとまず題材があった方が良いので、ディープ・パープル「スモーク・オン・ザ・ウォーター」のスタジオ盤テイクを公式YouTubeから探してきました。
この曲のピッキング回数を求めてみたいと思います。
まずは1番簡単な所から・・曲の演奏時間を調べます。
この曲はフェード・アウトで終わってますが、だいたい5分半(5.5分)くらいですね。
次に曲のテンポを調べます。
よく楽譜に書いてあるBPM(Beats Per Minute)ってやつですね。
まじめに1分間の拍数を数えても良いですが、メトロノームのアプリのTAP機能を使えばすぐに分かります。
この曲はBPM=115くらいですね(途中でテンポがガラッと変わる曲じゃなくて良かった・・)。
最後は任意の小節の中でのピッキング回数を推定します。
ここまでは調べればわかる値だったので急に推定と言われても・・って感じですが、正確な値ではなく大体の数が知りたいだけなのでざっくりで構いません。
この曲は冒頭の4小節のギターリフが印象的なので、4小節のピッキング回数を推定してみます。
4/4拍子なので4小節は4×4で16拍ですね(これを基準小節の拍数とします)。
ギターリフは4小節で12回ピッキングしています。
続くボーカルのバッキングパートではもう少し音数が増えてそうなので、ここでは4小節で15回のピッキングと推定します(これを基準ピッキング回数とします)。
それでは実際に計算してみましょう!次の式で概算できます。
演奏時間×BPMで1曲の総拍数を、基準ピッキング回数÷基準小節の拍数で1拍あたりのピッキング回数を求めていると考えれば分かりやすいと思います。
これに当てはめると「スモーク・オン・ザ・ウォーター」は
5.5×115×15÷16≒593
となり、およそ600回ものピッキングが行われていることが分かりました!
私もそうですが、意外と多いと思われたのではないかと思います。
1曲だけでこれなので、そりゃピックも削れるはずですよね・・。
最後にパッと思いつく速弾きギタリストの速弾き曲で、ピッキング回数を計算してみました。
こちらのイングヴェイ・マルムスティーンの「トリロジー・スーツ OP:5」です。
3パートで構成される組曲の総ピッキング回数は・・
3600回!!!
曲のインパクトが強いのでこれでも少なく感じてしまうのが不思議ですが・・
「スモーク・オン・ザ・ウォーター」の6倍と考えるとヤバいです笑
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