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コードに当てはめて使える!ハーモニクスポイントの紹介

ギターのハーモニクスは通常の音とはまた違った独特の味わいがあるので、自分でギターをアレンジする時にも有効に使いたい所です。今回はコードごとのナチュラルハーモニクスのポジションと、ハーモニクスを使ったフレーズの例をご紹介します。

基本事項(読み飛ばしてもOK!)

 

まず始めに、ハーモニクスを出せるポイントが下図になります。

 

5フレット、7フレット、12フレットの3ケ所ですね。

 

これらのフレットの上を左手で軽く触れ、ピッキングと同時に左手を離すとナチュラルハーモニクス音が出ます。

 

5フレットは12フレットの1オクターブ上の音程となります。

 

 

 

他にもハーモニクスポイントはありますが音を出す難易度が上がったり小さな音しかでなかったりするので、基本的にこの3ケ所で問題ないと思います。

 

ちなみに、19フレットでは7フレットと同じ音程のハーモニクスが出せます。

 

かなりのハイポジションなので使いづらいですが、左手が大きく移動する見た目の派手さを演出したりするなら有りかなという感じです。

 

 

 

以上のことは、このブログよりきちんと書かれている書籍や記事が山ほどあります!

 

ここでは、どのコードの時にどのポイントの音が使えるか、実践的な部分に焦点を当ててみたいと思います。

EmとBm

 

まずはポピュラーな使い方です。

 

Emのときに図の5フレットと12フレットの音が使えます。

 

ここでは1つのポジションに4音ありますが、1音だけ使っても2音だけ使っても構いません。

 

指弾きだと4音を同時に弾けますね。

 

 

 

Emに比べて意外と使われていないのが7フレットのBmです。

 

ご自身のレパートリーのBmの部分で図のポイントを弾いてみて下さい。

 

きっと斬新な響きになると思います。

 

 

 

弾き方は、1~3弦を同時に弾いたり順番に弾いたり、2弦→3弦→1弦とバラバラに弾いてもOKです。

 

曲に合うフレーズを探ってみて下さい。

 

このポイントはEm7やEm6など、マイナー系のコードならいつでも使えるので、細かいことは気にせずどんどんぶちこんでみて下さい!

EかBから始まるコード

 

次はこのポイントです。

 

さっきのEmとBmから3弦のポイントを抜いただけですが・・。

 

実はコードがマイナーであることを決める3度の音がなくなっているので、実質EとBから始まるコードのほとんどでこのハーモニクスポイントが使えることになります!!

 

EやEmはもちろん、EM7やE7(#9)など何でもOKです。

 

 

 

細かいことを言うと2弦の音はコードの5度の音になっているので、5度が変化しているコード(CaugとCdimとか)にはミスマッチですが、あまり遭遇することはないと思います。

 

また、汎用性が高いハーモニクスポイントですが各コードで2つの音しかないので、フレーズ作りの自由度は低くなります。

GとD

 

こちらは2弦から4弦を使うパターンです。

 

弦が連続しているので、ピックですべての音を同時に弾くことができます。

 

GM7やG7(#9)などのメジャー系のコード全般で使用可能です。

GかDから始まるコード

 

先ほどのポイントから2弦を弾かないように気を付ければ、GかDから始まるコードのほとんどに対応できます(2弦がメジャーを決める3度の音になります)。

 

先ほどご紹介した「EかBから始まるコード」と同じ考え方ですね。

DかAから始まるコード

 

このポイントではDかAから始まるコードのほとんどに対応できます(1度と5度の音のみ)。

 

ただしハーモニクス音の中でも低めの音程になっているので、高音のハーモニクスのような切れ味がなく、出番は少ないかもしれません。

AかEから始まるコード

 

こちらはAかEから始まるコードのほとんどに対応できます(1度と5度の音のみ)。

 

ハーモニクス音の中ではもっとも低めの音程になっています。

 

ハーモニックスらしさを狙うよりも、サラリと実音に交ぜてみると面白いかもしれません。

ハーモニクスのフレーズ例

 

さいごに、ここまでご紹介したナチュラルハーモニクスのポジションに音をプラスしたフレーズ例の動画を貼っておきます。

 

他のポジションのハーモニクス音や実音と組み合わせることによって、動きのあるフレーズを作ることができます。

 

 

 

ナチュラルハーモニクスはハイポジションほど音程が高いわけではないため、左手の動きで感覚的にフレーズを作るのが難しいです。

 

とにかくポーンポーンといろいろなポイントのハーモニクス音を出してみること、そしてそれを注意深く聴いて再構成してみることが、フレーズを作るコツではないかと思います!

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