先日、久しぶりにフルオーケストラの演奏を生で聴いてきました。奏でられる音楽にはもちろん圧倒され感動の連続だったんですが、集中力のなさか色々な雑念が頭をよぎってました。クラシックに縁のないいちギタリストがオーケストラについて思ったことを徒然なるままに書いてみたいと思います。
楽器ごとに演奏者のキャラが違う
勝手で失礼な考えですが・・同じ楽器の演奏者は、その雰囲気も同じような方が多い気がしました。
もちろん楽器を演奏されているだけなので、見た目やちょっとした仕草くらいしか判断材料はないんですが・・。
例えばバイオリン奏者は関西弁で言うシュッとしてる感じ。
そしてどことなくインテリっぽい感じが出ている人が多いです。
一方ビオラは個性派で少しだけ三枚目な印象。
シルエットや髪型・髪色も他の楽器と違うこだわりを感じました。
チェロは音楽(もしくはそれ以外の)マニアっぽい人が多そうです。
何かしらにもの凄い知識量がありそう・・。
全体を俯瞰して弾くというよりも、入り込んで演奏するタイプの方が多いのが印象的でした。
コントラバスは優しいお父さんみたいな感じの人が多いです!
楽器が大きいので物理的に小柄な人が弾かないということはあるんでしょうが・・楽器が出す低音と演奏者のキャラがマッチしていて好きです。
管楽器などの他の楽器は、人数(母数)が少ないので何とも言えません。。
吹奏楽に詳しい方とかなら、色々と知見?があるかもしれませんね。
勝手で浅い人間観察失礼しました!
コロナ対策
声を出す必要がないので、ステージではほとんどの演奏者がマスクをされていました。
一方指揮者はマスクなし。
それは分かるのですが、他にもマスクをしない楽器があります。
何だか分かりますか・・?
正解は管楽器の演奏者の方々ですね!
口で吹くので当たり前ですが、そういう楽器をほとんど演奏したことのない私にとってはそっか~という感じでした。
ちなみに私はライブでは全曲インストを演奏しますが、マスクは外させてもらってます。
これは、指弾きとピック弾きを併用する曲が多く、それらの奏法をピックをくわえる/くわえないで切り替えるためです。。
オーケストラにも上手い下手がある?
今回行ったコンサートと同じような曲目を、過去に違うオーケストラ(指揮者も違う)でも生で聴きました。
比較するのが適切かどうか分かりませんが、今回のオーケストラの演奏の方が音全体が生き物のようにうねる感じがあり、また細部の表現も過去に聴いたものよりも凄かったように感じました。
オーケストラでステージに立つ人なんて小さい頃から地道に音楽の鍛錬をしてきた人ばかりなので、どんなオーケストラでも同じ曲をやったらそんなに変わらないだろうと思ってました。
しかし、今回そうではないことを実際に体験することができて目から(耳から?)ウロコです。
もしかしたら、オーケストラと指揮者の相性とか、得意な演目とか色々な要素があるのかもしれません。
深い世界ですね・・。
観客の立ち位置
今回はドレスコードもなく、気軽にオーケストラを楽しんでもらおうという主旨のコンサートでした。
なのでクラシックのコンサートに慣れてない方も多くいっしゃったのではないかと思います(私もですが・・)。
通常はすべての曲(交響曲の最初から終わりまでとか)が終わったら観客が拍手をするのが通例だと思うのですが、今回は短い曲が終わるごとに拍手が起こる場面がありました。
司会者の方が途中でやんわりと諭して途中の拍手はなくなったのですが、他のジャンルのコンサートではまずない出来事だったので印象的でした。
ジャズならアドリブソロが終わった後に拍手がないと逆に寂しいですし、誰も声を上げないロックバンドのライブも想像が付きません。。
良い悪いではなく、全く違う楽しみ方の音楽なんだと感じました。
ギターがいない理由
今回はハープが担当するパートが結構あり、良い味を出していました。
そういえばハープは撥弦楽器なので、比較的ギターの音に近いですね。
でも同じオーケストラに追加される楽器でも、なぜギターが選ばれることはほとんどないのでしょうか・・。
それはギターは平均律の楽器な上に、フレットで決定されるピッチも(聴く人が聴いたら)結構アバウトだからかもしれません・・。
ハープはまだ各音を個別に調整できますが、ギターは微調整ができませんもんね。
思えばクラシックで真っ先にイメージするピアノも、オーケストラとあまり並んでいる印象はありません。
もしかしたらオーケストラと共演できるのって、ピアニストでもギタリストでも楽器の特徴をも超越できる超大物だけなのかもしれません!
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