電化製品を買ってもマニュアルを読まずに使おうとする人っていますよね(私もです・・)。でも作った側が書いた製品の説明書なので、重要なことがたくさん書かれているはずです!今回はあるギターを買った時に付属していた取扱説明書の内容を見てみたいと思います。
今回対象のギターは、海外製のエレアコです。
ギターに付属していたハードケースのポケットに、二つ折りの厚紙の説明書が入っていました。
海外製なので説明は英語で書かれています(代理店さんが日本語訳を付けてくれることもありますが、今回はありませんでした・・)。
購入した時にサラっと見ただけであまり内容を理解していなかったので、このブログを機にちゃんと訳してみたいと思います。
私の購入したギターに特化した部分もあるかもしれませんが、きっとどんなメーカーのギターにも共通で大事なことが書かれているはずなので、何かのお役に立つと思います!
木材について
始めにギターに使われている木材について書かれてありました。
「すべてのギターは単板で作られています。木材は空気中の水分を吸収し、多湿の時は膨張、乾燥している時はひび割れを起こすことがあります。単板のギターは特にその傾向があるので、ギターを湿度42%~50%の環境に置くことをお勧めします。」
単板を使っていることをアピールしつつ、湿度管理の注意を促しています。
ここを読むんだだけでも、普段あまり気にしない湿度の見方が変わってきますね。
手入れについて
次はギターのお手入れについてです。
「乾燥防止のために、弦交換の際にブリッジとフィンガーボードにレモンオイルを使うことをお勧めします。サテンボックスなどの明るい色のフィンガーボードの場合は特に清潔なクロスをご使用下さい。温水で湿らせて良く絞ったクロスでギターの他のパーツを掃除し、綺麗な吸収性のあるクロスで乾拭きするのも推奨します。」
指板をレモンオイルで掃除して良いのは分かったのですが、湿らせて絞ったクロスで拭くのは初耳です。
実際にやってみるのはちょっと不安な感じが・・訳し方が間違ってるんでしょうか。。
でもポリッシュを使ってギターを拭くこともあるので、そんなに変なことではないかもしれません。
フィニッシュについて
終了のフィニッシュではなく仕上げの意味のフィニッシュです。
「薄いニトロセルロースサテンフィニッシュを使っています。ギターを使うにつれ古くなってきて肌や衣服とのこすれによって、ぴかぴかの斑点ができます。ギターのバックやネックにも経年による色が見られます。」
何かうまく訳せませんでしたが・・弾き込むことで味が出てくるなら楽しみです。
演奏について
少し長いですが演奏について以下のような記述がありました。
「近年はタップやヒットなどのパーカッシブな要素を使って演奏されることがあります。このギターはフェイスセンサーピックアップによってそのようなプレイスタイルにマッチします。ブラックウッドは私たちの使っているもっとも強いトップ材で激しいプレイにも耐えることができ、ブンヤがそれに続きます。レッドウッドやシダーのような柔らかいものは持ちこらえられないかもしれません。私たちはそれらのプレイを高く評価しながら、他のメーカーと同様にギターを伝統的な方法で演奏するように作っています。ヒットやタップでギターに不具合が生じても保証の対象にはなりません。」
ギターの丈夫さをアピールしつつ、しっかり保証の対象についても示しています。
ブリッジサドル両サイドのねじについて
かなり細かい部分の話ですね。。
「これらのねじはブリッジピックアップをマウントし、ブリッジサドルの下のピエゾ素子のテンションを維持するものです。これらは、ブリッジサドルの高さを調整するためのものではありません。高額なリペアが発生する可能性があるので調整をしないようお願いします。」
これは読んでて良かった・・仰る通りにします。
弾いててしっくりいかないことがあれば、自分で調整しようとねじを回してたかもしれません!
ピックアップについて
最も説明が必要そうなピックアップについてです。
「特許を取ったピックアップシステムは、プレイヤーの自然体で独自のニュアンスを出せるダイナミックプラグインサウンドを念頭に設計されました。低音にブリッジのピエゾ、中音にフェイスセンサー、高音にマイクを使用しています。このシステムはアンプを通した時にアコースティックな広いダイナミックレンジが得られ、ステージの大きな音量でもフィードバックしません。」
このギターは最初から3つのピックアップが搭載されており、それらの音をミックスして出力できるようになっています。
さすがにこの辺りは知っていて購入しましたが、とりあえずエレアコと思って買ったギターならピックアップの詳細はあまり把握していないかもしれないので、読む価値はありそうです。
説明書はこの後プリアンプのイコライザー等の細かい説明に入るので、そこは割愛させて頂きます。
1点なるほどと思ったのは、プリアンプのボリュームについてです。
「音が歪んだりスピーカーにダメージを与える可能性があるので、フルに上げるのではなく80%ほどで使用して下さい。」
イコライザーは基本フラットで使うことが多いと思いますが、ボリュームって案外指針がないですよね。
私はいざという時に音量が上げられるようにフルボリュームの数歩手前にセットして使っていましたが、たまたま製作者の意図通りになってました・・。
ギターやどんな演奏をするかによって最適なセッティングは変わると思いますが、こういった説明を読んでいるとそれを基準に色々考えられるので良いかなと思います。
まとめ
ギターの説明書は読んで損することなし!
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