人に教え始めるよりかなり前、1年間ほどだけギター教室に通っていたことがあり、今でもそのときの経験は私の糧となっています。現在ギター教室に行ってる方にも、これから習おうかと考えている方にも、何かの参考になればと思い、その時にやっていたことを書いてみます。
通っていたギター教室について
私が通っていたギター教室は大阪市内にあり、大手楽器店などではなく先生個人の教室でした。
選んだ理由は、当時あまりメジャーではなかったソロギターのアレンジ方法を教えてもらえるコースがあったからです。
自宅からは電車を乗り継いで片道1時間以上かかる場所でしたが、自分のギターを背負ってせっせと通いました。
私が選んだコースは月に3回レッスンがありました。
たまに間が空きますが、感覚的には毎週通っているようなイメージです。
外せない用事があってレッスン日を移動させてもらうこともありましたが、月3回が固定されているのは今から考えると効率が良かったのではないかと思います。
自分で次のレッスン日を指定するような形だと、どうしても長めのスパンになってしまいます。
人によってはギター以外のことも色々忙しいでしょうし、練習や課題などをきちんとこなそうと思うとどうしても間が空けてしまいがちです。
レッスン日が決まっているともうそれを目指して練習するしかないので、自主的なモチベーションを少し上回ってギターを弾くようになると思います。
レッスンの流れ
レッスンの流れとしては、自分がソロギターで弾きたいと思った曲を先生とアレンジして行く感じでした。
とはいえ自分のアレンジがもうちょっと何とかならないかと思って教室に通っている訳なので、基本的には先生が様々なアイデアを出してくれて、その場で生徒の私が弾き方や考え方を覚える形でした。
レッスンが終わると次のレッスンまでの間、自宅でアレンジの続きを行います。
頂いたアイデアをそのまま使ったり少し変化させたり、また、自分で新たに思いついた弾き方なども加えて曲を肉付けしていきます。
そして次のレッスンでは、アレンジが完成した所までを先生に聴いて頂き、色々とフィードバックをもらいます。
こんな流れで、大体月に1曲が完成するペースでアレンジをしていました。
レッスンに通うことで、より良いソロギターアレンジができるようになったのはもちろんなのですが、それ以外にも様々な良い経験がありました。
その1つが、(アイデアをもらってますが一応)自分でアレンジした曲を、自分よりもギターに造詣が深い人に演奏を聴いてもらえることです。
毎回すごく緊張しましたが、自信があるフレーズを弾いた時に「おっ!」とリアクションしてくれたりするので、練習の成果が伝わってうれしかったです。
もちろんアドバイスもピンポイントでもらえるので、演奏面でもアレンジ面でもどんどん良くなっていきました。
後は、長年ギターに携わってきた人の演奏や音楽との接し方を、間近で見られたのも良かったです。
ギターを弾く時のタッチやニュアンスが自分と全然違うことが肌で感じられましたし、曲を少し聴いただけでメロディーやコードや楽器構成等々・・もの凄く沢山の情報を把握されていることにも驚きました。
即興に対する考え方や音楽活動の方法など、自分では考えつかない内容のお話もたくさん聞くことができました。
レッスンを無駄にしないためにしてたこと
当時はせっかくギター教室に通うので、多くのことを出来るだけ漏らさず吸収したいと思っていました。
そこで、毎回レッスンが終わった後にその内容をまとめて残しておくことにしました。
帰りの電車の中で、レッスン中にもらったアドバイスの内容やアレンジのアイデア、できてない部分の課題などを反芻し、帰ってからパソコンでExcelに打ち込みます(今はスマホでもメモできるので良いですね)。
もちろんレッスン日や課題曲の曲名もメモしておきます。
月謝の支払日なども書き込んでいたので、この面でもスムーズにいきました。
次のレッスンまでは、このExcelをちょくちょく見ながら練習に取り組む感じです。
辞めた理由
ギター教室を辞めたのは、引っ越しすることになり教室に通えなくなったためです。
まだまだ教わりたいことがありましたが、こればっかりはどうしようもありませんでした・・。
引っ越し先はそれほど大きな町ではなく、ギター教室も探してみましたが自分に合った教室は見つかりませんでした。
その後結婚や出産を経てバタバタし続けていますが、今でも通える範囲に良い先生がいたら習ってみたいという気持ちは常に持っています。
こんな私が言うのも何ですが、もしギターを習いたいと考えているなら可能な内にぜひチャレンジしてみて下さい!
教則本や教則動画も良いですが、ギター教室でしか得られないことが沢山あります。
ちなみなんですが、フィンガーピッキングディという指弾きの大会の予選に初めて受かった曲は、ギター教室の先生と一緒にアレンジしたものです(音源を送って審査してもらう)。
半分ズルな気もしますが・・この大会の本選でボコボコにやられたことで、ギターへの取り組み方が大分変わりました。
そう言えば当時はギターを教えるようになるなんて思ってもいませんでした。
何が言いたいんだって感じですが・・ギター教室に通っていたことが今から考えるとちょっとした伏線みたいな感じになっていて・・。
ギター繋がりで今でも付き合いのある人もいますし、本当にどう転ぶかって分からないですね。
まとまりのない文章を最後まで読んで頂きありがとうございました。
少しでも何かのお役に立てば幸いです。
関連記事
気になった教則本は迷わず買うべき理由
練習してるのに上達しない原因【演奏フォーム編】
楽器の習得には時間がかかるから流行らないの裏のウラ
フィンガーピッキングディ2020に出場します!