ギターを始める何年か前にクラシックピアノを習っていたことがあります。同じ楽器でもピアノは弾くのが嫌すぎて辞めてしまったのですが、ギターは続けられているのは何故か・・。物事を継続するためのヒントがありそうなので、ちょっと整理してみたいと思います。
のっけから大層なことを言ってますが、ピアノを辞めたのは確か赤い色のバイエルの時なので超初期段階です!
なのでちょっとかじった程度でもないですね・・。
しかしピアノを辞めてギターが続いているのは事実なので、大外れな内容にはならないと思います。
続けられたギターの目線で1つずつ理由を挙げていこうと思うのですが、それらは裏を返すと私がピアノを辞めた理由になります。
なので、それに耐えられるなら逆にクラシックの適性があるのかもしれません。。
以上のことを前置きしつつ、さっそく行きたいと思います。
音楽が好きになってから始めたから
ギターを始めたのは中学生の時でした。
学校まで信号が1つもない田舎で情報の伝達も遅かったですが、さすがに巷で流行っている曲は知っていました。
当時の情報源はラジオで、ヒット曲をランキング形式で紹介する番組を良く聴いていた記憶があります。
ギターはそういった時に始めたので、知っている曲をギターで弾いてみたいというモチベーションを持って練習することができました。
ぎこちないながらも何とかコードを繋げて鳴らした時に「あの曲の雰囲気が出てる!」と感動したのを今でも覚えています。
ピアノを弾いていたのはそれより何年も前だったので、音楽はテレビから流れてくるものとか、学校の授業で習うものとかいう認識だったと思います。
自発的にピアノを弾くという気持ちはゼロで、言われたからやるといった感じでした。
好きでも根気強くやらないと上達しないのが楽器なのに、そんな状態ではどうしようもないですよね・・。
それこそ中学生くらいの時に初めてピアノを弾いていたらハマっていたかもしれません。
クラシックピアノとしては遅いのかもしれませんが、他のジャンルなら自分で色々判断できるような年頃に始めた方が良い結果になりそうな。。
逆にそれより前に楽器を始めるには・・環境が大事な気がします。
小さい頃から楽器を続けている人って、両親も日頃から楽器を演奏する人だったり、家の中で良く音楽が流れている環境で育っていることが多い気がします。
良い音楽に触れることで、自分もやってみたいと思うこともあるでしょうし、もはや音楽を演奏するのが当たり前だという考え方になっているかもしれません。
クラシックの世界が何か世襲っぽく感じるのも、仕組みの問題もありそうですがそういった理由もあるのではないでしょうか?
好きな曲を弾けるから
さっきの理由と少し被りますが、やっぱり弾くなら自分の好きな曲を弾きたいですよね!
今ではピアノ教室でも子供が好きな曲でレッスンしたりすると思うのですが、私の時はとにかくバイエルを進めないとだめだという雰囲気でした。
バイエルはテクニックを習得するのにはたぶん良いのでしょうが、曲としてはかなりつまらなかった印象です(バイエルさんすみません・・)。
たまにバイエルから離れて童謡が課題だったこともあるのですが、「知っている童謡」なだけで別に「好きな童謡」ではないので、モチベーションはほとんど変わらなかったと思います。
ギターでもつまらない運指の練習等は必要だと思いますが、最初からそればっかりやる人はほぼいないと思います。
もちろんバンドを組んだりすると好き勝手に曲は選べませんが、そもそもまったく嗜好が異なる人とバンドを組むことも少ないので、それほど問題になりません。
「曲」の持つパワーを練習に活かさない手はないと思う今日この頃です。。
自分のペースで練習できたから
ギターは特に目標があったわけでもなかったので、完全に自分のペースで練習できました。
何か1つ習得するにも時間がかかりますが、私にはこれが合っていたのかもしれません。
ピアノは「今日はここまで弾けるようになること」とか「この曲をあと何回弾くこと」みたいな目標があり、常に追われていたような印象があります。
今思うと目標と言うよりノルマと言ったほうがピッタリきますね。。
それをこなすことで上達はするので別に間違った方法だとは思いません。
上達することでピアノに対する印象も変わってくるはずですし。
しかし、負荷を掛けすぎて心がポッキリ折れてしまうと修復不可能になってしまいます。
まあ私はあまりにもすぐ折れすぎですが笑
楽譜通りに弾かなくて良いから
歌本のコード譜を始めて見た時はびっくりしました。
何故ならどう弾いたら良いのか、細かいことが全く書いてないからです・・。
初心者の頃は右手の弾き方が分からなかったり、何種類もあるコードの押え方からどれを選んだら良いか迷いがちなポイントでもありますね。
しかしそこで色々と考えたり試してみたりできるのが、これまたピアノと違った部分です。
ピアノでは楽譜にあることを正確に、もちろん一言一句間違えないように再現するような印象でした。
「こんな音を出そう」と思うより「間違ったらどうしよう」という思考で頭がいっぱいの状態です。
間違ったから始めからやり直し→モチベが下がる→もちろんまた間違う→怒られる、こんな負のスパイラルが起きていました。
そんなことの後遺症もあって?少し前まではセッション的に一緒に弾こうとしても楽譜がないと何もできない人(楽譜通りにしか弾けない人)を謎の上から目線で見るクセがありましたが、今はさすがにそんなことはありません。。
それらはアプローチ方法の違いであって、それぞれに良い部分も悪い部分もあると思っています。
演奏する音楽によっても向き不向きがありますが、最終的に良い演奏ができれば方法を問う必要はないという感じです!
どこでも弾けるから
ピアノはそれを置いてある部屋でしか弾けませんが、ギターは特に場所を選びません。
のんびり弾きたい時はベッドの上でも弾けますし、屋外の開放的な雰囲気の中で弾くこともできます。
ステレオの前で弾いて伝説のバンドとセッションすることもできますし、誰かの誕生パーティーで「ハッピーバースデー」の伴奏をすることもできます。
この利便性・可搬性は楽器の中でもかなり上位に入るのではないでしょうか?
決まった場所で集中して練習することも大事ですが、手軽に弾けることは楽器を弾く習慣を付けるにもかなり有利に働くはずです。
ギターヒーローのインタビューでも良くこんなフレーズが出てきますよね。
「昔はトイレと風呂以外はギターを練習してたよ!」
さいごに
思い付いたことをどんどん書いてきましたが、一応まとめてみたいと思います。
ギターを続けられたのは、好きな音楽があってから始めて、自分のペースで練習できて、楽譜通りに弾かなくても良い上に、どこでも弾ける、からでした。
ケースバイケースだと思いますが、参考になれば幸いです。
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