以前のブログで、ギターを「立って弾くメリット、座って弾くメリット」について考えました。今回それぞれの新たな利点がまた見つかったので、続編を書きつつまとめてみたいと思います。
立って弾くのと座って弾くのとどちらが良いか?と言われると、正直ケースバイケースなので即答できません。
しかし「何となく座って弾いている」くらいで決めてしまっているなら、それはかなりもったいないように思います。
立つのも座るのも、どちらにもメリット・デメリットがあるので、それらを考慮した上で選択するのがベストではないでしょうか?
それではまず、新たに見つけた各弾き方の利点をご紹介します。
立つと無理な力が掛からない
ネックの細い(トラスロッドの径が小さい?)ギターを弾いてて気づいたのですが、意図せずに音がシャープしてしまうことがありました。
原因は、バレーコード等の比較的力を必要とする押え方をする時に、ボディを抱えている右手のひじあたりに力を入れて左手の押弦をサポートしていたことです。
つまり、お腹あたりを支点として右腕と左手でギターを順反りの方向に曲げる形になっていたために、音がシャープしてたんです。
こういった無理な弾き方は、ギターの位置を固定しやすい座って弾いている時にやりがちです(自分のことを棚に上げといて何ですが・・)。
逆に立って弾く時は、自然なフォームでないとギターが安定しないのであまり起こりません。
姿勢に関しても、立って弾く時の方が背筋が伸びた自然なものになりやすいです。
座って弾く時はどうしても猫背になってしまいますし、左右の姿勢のバランスも悪くなります。
私は変な姿勢で座って練習し続けた影響か、普通にしてても左肩が下がっています。
自分では傾いてる気はないのですが、冠婚葬祭などできちんとした写真を撮る時に「左肩を上げて下さい」と写真屋さんから毎回言われるので気付きました。。
座って弾く時は無理な姿勢になっていないか、十分にご注意下さい!
立つとどこでも弾ける
たまに屋外で演奏したりする時に、ゆっくり座ってられないシチュエーションがあります。
前日までの雨でベンチが濡れているとか、そもそも座るものが一切ない広場や運動場など・・以外と遭遇するものです。
そんな時も、立って弾くなら何の憂慮もいりません!
本番でなく練習する時でも、立って弾くならどこでも大丈夫です。
家のダイニングや庭、近所の公園などで弾いてみると・・いつもの練習部屋とは違った発見があったり、アイデアが生まれたりするかもしれません。
同じ家の中でも、場所によって音の響き方が全然違うのも面白かったりします。
立つと衣装に左右されづらい
ライブや演奏会本番では、普段着と違うピシッとした服装をすることも多いです。
そんな時、どちらかと言うと立って弾く方が衣装による弾きにくさがないと感じます。
例えばスーツなどで座って弾くと、右腕が突っ張って弾きづらいことがあります。
ズボンの生地によっては、ギターを太ももの上に置いた時に滑って安定しないこともあります。
女性ならより普段着と本番衣装の差が大きくなりそうなので、私が想像つかないようなトラブルも起こるかもしれません。
本番の衣装を着て普段から練習してたら良いですが、中々そうも行かないのが難しい所です。。
座ると他の作業と並行できる
ここからは座って弾く時のメリットです。
ギターを弾く時って、ただひたすら反復練習することもありますが、同時に他の作業をすることも良くあります。
パソコンを操作して録音や編集をしたり、思い付いたコード進行をメモしたり、曲をコピーするのに音源の一部分を何度も再生したり・・。
当たり前ですが、そういった作業をする机は座った時の高さにあるので、座って弾いた方が作業がはかどります。
逆に立ちながらデスクのパソコンを操作したり、何かを紙にメモするのは本当にやりづらいですね・・。
1つ1つはわずかなストレスですが、積み重なると演奏やアイデア出しなどに悪い影響を及ぼしそうです。
座ると収まりが良い
演奏時の写真や動画を撮る時、座っていると横長のフレームにしっかりと収まります。
一方立っていると姿も縦長になりますし、ギターも横ではなく斜めに向くので、どうしても単一のフレームでは収まりが悪く、間延びする感じになります。
引いて撮らないといけないので、背景に色んなものが映り込んでしまったりもします。
いくつものカメラで動きのある編集をするなら立って弾いた方が絵になりそうですが、中々そんな状況はありませんよね・・。
私もライブでは立って演奏しますが、YouTube用の動画を撮る時は座って弾くことがほとんどです(出しても得をしない顔をカットしてギターだけ写せますし!)。
まとめ
それでは過去のブログ「立って弾くメリット、座って弾くメリット」の内容と合わせて、立って弾く時と座って弾く時のメリットをざっと書いてみます。
【立って弾くメリット】
- 動きのパフォーマンスが可能
- エフェクターが踏める
- 足でリズムが取れる
- 動けるので感情を込めやすい
- お客さんから見えやすくなる
- 曲中でギターの位置や角度を変えられる
- 会場でイスを用意してもらわなくて良い
- イスの高さに演奏フォームが左右されない
- モニターが聴こえやすい位置に移動できる
- 外(客席)に出ている音を弾きながらチェックしに行ける
- 自然な姿勢で演奏できる
- どこでも弾ける
【座って弾くメリット】
- サウンドホールの位置が固定される(マイク集音に向く)
- 服がこすれるなど雑音が出にくい(録音に向く)
- 譜面を読みやすい
- 演奏フォームが固定できるので精度が上がる
- 落ち着いた雰囲気が出せる(アットホームなお店やバラードにマッチする)
- 目立たなくできる(ボーカルなどの主役を立てられる)
- 演奏以外の作業が容易にできる
- 写真や動画の収まりが良い
結局は自分に合った方を選ぶのが一番ですが、何となく共通しているのは次のようなことです。
上流段階(作曲中、アレンジ中など)の曲は座って弾くのが良い。
下流段階(ライブで演奏したり録音するなど)の曲は本番と同じシチュエーションで弾くのが良い。
後者の下流段階は、立つか座るかが演奏スタイルや状況によって変わる感じですね。
ふわっとしたまとめになりましたが、それぞれの弾き方のメリットを具体的に挙げられて良かったと思います。
自分の中で重視したいポイントがあれば、そちらのメリットがある弾き方を極めるのも1つの手ですね。
今回の内容が、より良いギターライフのための参考になれば幸いです!
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