指弾きギターの全国大会フィンガーピッキングデイ!いよいよ今回はイベント当日の舞台裏に潜入します。私も演奏したので余裕を持ったレポートは書けませんが、独特の緊張感とワクワク感が伝わるように綴ってみたいと思います。
フィンガーピッキングデイ当日
いよいよフィンガーピッキングデイ当日・・朝から横浜赤レンガ倉庫に向かいます。
当然ですが、入り口はまだ開場していません。
ここを通り抜けるのに嬉しいような怖いような感覚を抱きつつ、まずは集合場所であるホールの手前の控え室に行きます。
控え室にはコンテスト参加者が続々と集まって来ます。
誰が参加するかは事前に(公には)知らされていないので、ある意味一番ドキドキする瞬間です!
以前にお会いしたことのある常連の方もいれば、自分の半分くらいの年齢ではないかという若い方も何人かおられます。
どちらかと言うと関東からの参加者が多いので関西勢の私はちょっとアウェイ感を覚えつつも、話しかけるチャンスをうかがいます(あまり実行できませんでしたが笑)
コンテスト参加者が揃うと、主催のモリダイラ楽器の担当者の方から当日の流れや注意事項の説明があります。
概ね例年と特に変わりはなかったのですが、今年はイベント後の懇親会がありませんでした。
素晴らしいギタリストやイベント関係者の方とお話できる夢のような機会で、ある意味これが楽しみといっても良いくらいだったので残念です。
概要説明の後は緊張の演奏順のクジ引きです!
最後の方に演奏するのが審査員の方々の印象に残りやすい気がしますが、私にはそれまで冷静に待機しているハートを持っていません笑
早目に出番を終えた方が、他の方の演奏もゆっくり楽しめますし。。
そんなことを思いつつ引いた今回の順番は・・
ほぼベストな4番!
ここのクジ運だけは持ってました!!
クジの後はしばらくフリーな時間になります。
ほとんどの参加者の皆さんはこのタイミングで自分のギターを出して、ウォーミングアップを始めます。
私も出番が早いですし、他の方に倣ってギターを弾き始めます(この時点で自分の番までまだ2時間以上ありますが・・)。
当たり前ですがどの参加者もめちゃくちゃギターが上手いので、内心はビビりまくりです笑
良く言ってるんですが「天下一武道会に参加した一般人」状態ですね・・。
まあでもここまで来たらもうどうしようもないので、マイペースで最後の調整を行います。
知っている曲を弾かれている方がいると思わずセッションっぽく合わせてみたくなりますが、皆さん集中されているのでここはグッと我慢です。
しばらくすると舞台上でのサウンドチェックとなります。
とはいえギターを持って演奏するのはコンテストで最初に演奏する方のみ。
しかも少しだけ演奏したら終了です。
参加者が20名弱いるのでこれは仕方ないですね・・。
しかし全員が舞台の上の様子を確認することができるので、そこはありがたいです。
参加者は演奏する位置や照明の状態などを担当者の方への質問を交えながら思い思いにチェックしていきます。
参加者の皆さんがもっとも注視していたのはやはりマイクですね!
コンテストはアコギでマイク集音というシンプルなルールのため、マイキングがかなり重要になってきます。
マイクの位置や角度についてこんな感じで活発な議論が起こりました!。
私も今回初めて立って演奏する予定だったので、舞台に出てからのマイク角度の変更のお願いやマイク位置の確認をさせて頂きました。
ここまで来ると後は自分の出番を待つことになるのですが、もう1つだけ参加者には仕事が残っています。
ホールの前に用意された沢山のモーリスのギターから自分の一番好きなものを選ばなくてはなりません(最優秀賞の商品となります)。
本番を控えて緊張しているものの、色々なタイプのアコギが弾けるのでこの時間は楽しいですね。
ちなみに以前は紙のアンケートに結構細かくギターの感想を書くような感じだったのですが、今回はWEB上で一番好きなギターに投票するだけとなりました。
このギターの試奏はイベントを見に来られたお客さんも可能なので、機会があればぜひ現地に足を運んでみて下さい!
あれこれしている内に開場、そしてイベントの開始時間を迎えます。
演奏者は自分の出番が近づくと声を掛けられるので、舞台袖に移動して待機します。
息をひそめて他の参加者の演奏が終わるのを待つここは、フィンガーピッキングデイの中でも特に印象に残る場所です。
小さな音でチューニングの最終チェックをしつつ、いよいよ自分の出番です!!
他の方の写真ですが、本番の雰囲気はこんな感じです。
コンテストでは初めにカバー曲、その後にオリジナル曲を演奏するルールになっています
カバー曲の「Greensleeves」は何とか無事演奏できました。
続いてオリジナル曲の「カタストロフィ」を演奏するのですが、ドロップDチューニングでアレンジしたため曲間で6弦をDに下げます。
数100人の視線が集まる中でのチューニングは妙な気持ちになりましたが、この手順も普段から練習していたので問題は起こりませんでした。
オリジナル曲も無事演奏し終えると、ようやく肩の荷が降りた感覚になります。
さあ、後は全力でこのイベントを楽しみます!
仕事を終えたギターをねぎらって一息ついたら、まずは観客席に移動です。
他の参加者の方の演奏を聴くのは単純に楽しいですし、本当に勉強になります・・。
コンテストが進んで出番を終えた人が増えてくると控え室の緊張感が少しづつ溶けてくるので、たまに控え室に戻って、誰かに話しかけるチャンスをうかがったりもします笑
そうこうしているうちに受賞者の発表の時間となります。
私は今回も賞に引っ掛かりませんでしたが、準備してきたものは出し切れました。
良かった点や課題などを山ほど得られたので、またあらためて頑張って行きたいと思います!
コンテストの受賞者発表の後は、審査員の方やゲストの方、コンテスト最優秀賞の方の演奏が聴けるイベントに移行します。
素晴らしい演奏を1音も逃さず聴ければ良いのですが、どうしてもこれまでやってきたことを頭の中で反芻したり、コンテスト出場を応援してくれた方の顔が浮かんだりしまいます・・。
何となくフワフワしてしまう何とも不思議な時間ですね。。
演奏がすべて終了すると、最後に参加者全員で集合写真を撮ってフィンガーピッキングデイはお開きになります。
前述の通り公式の打ち上げがないのでちょっと寂しいですが、それは次回のお楽しみですね。
また来年もこの場所に戻って来られるように精進するので、今後とも宜しくお願い致します!!
関連記事
密着!フィンガーピッキングデイ2023(その1)
本番直前はどんな練習をすべきか?
アコギのエフェクターボードを改良しました
独学でも変なクセをつけない方法