「ゴロゴロ」昼寝をするとか「ニコニコ」挨拶するなど、日常生活で無意識に使っているオノマトペ。ギターに関するものを考えたら意外と沢山ありました。今回は何の役にも立ちませんが、もしかしたら表現力が豊かになるかもしれないギターのオノマトペのご紹介です。
ギターの種類別オノマトペ
同じギターでも、種類によって違ったオノマトペが使われます。
例えばアコースティックギターは「ジャカジャカ」弾く感じがピンときます。
これは弾き語りやバンド演奏の中でコードストロークをしているイメージですね。
フラメンコギターも何となくこの「ジャカジャカ」が似合います。
クラシックギターだと「ポロポロ」弾くという表現が合いそうです。
スティール弦のアコースティックギターに比べて、優しく繊細な音が出るからでしょうか。
ギターではありませんがピアノは「ポロンポロン」弾く感じなので、何となくクラシック音楽のイメージが「ポロポロ」にあるのかもしれません。
エレキギターは「ガンガン」弾くと気持ち良いです。
これはどちらかと言うとロック系の曲を大音量で弾くときですね。
逆に落ち着いた雰囲気でジャズギターを弾くときのオノマトペは・・思いつきませんでした!
複雑なハーモニーを奏でることも多いので、擬音語として表現しづらいのかもしれません。
余談ですが、私がギターを弾きに出かける時、家族は私が「ボロン」に行くと表現してます。
「ボロン」ではソロギターをベースにしつつ、フラットピッキングやエフェクターを組み合わせた演奏をすることが多いのですが・・。
これは良く考えると、クラシック系の「ポロン」の一部がアコギの「ジャカジャカ」やロックの「ガンガン」の濁音になっているという何とも的を射たオノマトペですね!
奏法別のオノマトペ
ギターの奏法でも意外とオノマトペがたくさんあります。
例えばチョーキングは「キュイーン」ですね。
どんなギターでもチョーキング自体はできますが、「キュイーン」はやはりエレキギターの代名詞的存在です!
ハーモニクスの音はよく「ポーン」と表現されます。
素朴ながら存在感のあるハーモニクス音を良く表していますね。
速弾きは「ピロピロ」と言われることもあります。
特にタッピング等のテクニカルな奏法に対してイメージするオノマトペですね。
これは少しネガティブなニュアンス(テクニックだけで音楽的で無い!みたいなこと)に捉えられる場合もあるので、使う時は注意が必要かもしれません。
ギターのブリッジ側を少しミュートして弾くと「ポコポコ」した音になります。
ミュートしない時とはまた違った、ギターならではの音ですね。
クリーントーンでは「ポコポコ」でも歪ませて弾くと「ザクザク」とリフを刻めるようになるので、また違った面白さがあります。
ザ・ベンチャーズでお馴染みの奏法はその名もずばり「テケテケ」です。
オノマトペが奏法の名前になっていて、今回のブログの趣旨に一番合ってますね!
ギターを弾く人間なら一度は真似したくなる奏法です。
ワウペダルを使うとその名の通り「ワウワウ」した音になります。
これもオノマトペから名前が付いているようなものですね。
ワウを踏みながらカッティングする奏法ではたまに「チャカポコ」という表現も出てきます。
機材のオノマトペ
ギターに関係する機材でもオノマトペがあります。
例えばエフェクターは「カチャカチャ」踏みます。
踏んだ時にカチャッと音がするエフェクターも多いので、これはそのまんまですね。
シールドケーブルが断線したり、接点の接触が悪いと「ブツブツ」音が切れます。
プレイに集中できなくなるので何とか解決したい時のオノマトペです。
アンプはボリュームを「ガンガン」に上げる、なんて表現します。
これはギターアンプだけでなく、日常生活でも使いますね。
アンプでは他にハイ(高音)が出すぎていたら「キンキン」した音になります。
一方、こもって前にでない音は「モコモコ」してます。
迫力がない音色は「ペラペラ」。
色っぽいトーンは「ツヤツヤ」。
最後は「ダラダラ」と無理矢理ひねり出した感がありますが・・音色に対しても意外とオノマトペがあって驚きです。
関連記事
ギター関連の「単位」いろいろ
文脈で意味の変わるギター用語3選
ギターの上達を「微分」で考える
ハゲやすい音楽ジャンルはどれ!?