ギターを弾いたことがある方なら、ギター歴の長短に関わらず現在までに様々な練習に挑戦してきていると思います。その中には、いまだに続いているものもあればまったくやらなくなったものもあるかもしれません。今回のブログでは気楽に過去の自分を振り返りつつ、未来のギターライフをより良いものにしていけないか・・という内容でお送りします。
はじめに
今回のブログを書くきっかけは、私が付けているギターの練習日記です。
練習日記には10年以上の間、練習内容やできるようになったこと、課題などを毎日書き込んでいます。
ダラダラやりがちな練習に計画性を持たせたり、修正点を明確にしたり、実際に練習した成果を整理したり・・といったことがやりやすいので何となく続けている感じです。
書きためている練習日記は、1週間や1ヶ月程度前の内容を見返すことはありますが、あまり過去のものを確認することはありません(すべきなのかもしれませんが・・)。
そこで、1年前やそれ以上さかのぼって過去の練習日記を見返してみると何か新たな知見があるのでは?
ということで、昔の写真アルバムを見るような軽い気持ちで振り返ってみることにしました。
過去の分すべてに目を通すのは大変なので、今回は10年前の1年分に絞って見てみたいと思います。
過去の練習内容については、私よりも細かくまとめて分析されている方もいるでしょうし、メモを取ってないので何となくしか覚えていないという方もいると思います。
しかしこの際、程度の差はあまり関係ない気がするので、一緒に脳内タイムスリップして過去の自分を振り返ってみましょう!
きっと未来に繋がる何かが見つかるはずです。
練習していた曲
10年前はどのような曲を練習していたのでしょうか?
私は練習日記によると、「炎のたからもの」(ルパン三世カリオストロの城)や「コイシイヒト」(松たか子)をソロギターにアレンジする作業などをしていたようです。
キャッチーな名曲だけれども、めちゃくちゃ有名ではないという所を狙って選曲してたっぽいですね・・。
もちろんどちらの曲も編曲して練習してたことは覚えているのですが、どう弾いていたかは全く覚えてません。
当時は当時で時間を掛けてアレンジ作業をしているので、音源や楽譜で残しておけば良かったなと悔やまれる所です。。
自分の演奏をチェックするためのラフな録音でも、整理して残しておけば・・。
今では曲を忘れてしまわないように、演奏の動画をYouTubeにアップするようにしています。
もちろん動画のもとのデータは手元にあるので、BANされても大丈夫(そんな物議をかもすようなものでは到底ありません・・)。
まあそれを見返したら思出せることに安心して、曲を忘れやすくなっている気もしないではないですが・・。
もちろん音源に残すまでもなく、弾くのをあきらめてしまったような曲もちらほらあります。
難易度が高すぎたり、ギターでうまく表現できなかったり、一緒に演奏してくれる人が集まらなかったり、、理由は様々です。
そんな曲にもし今もう一度取り組んだらどうなるでしょうか?
同じように撃沈するものもあれば、テクニックとか感性とか人脈?が上がっていてもしかしたらうまくいくものもあるかもしれません。
練習で取り組む曲の選び方が今と微妙に違うのも面白いですね。
これは個人の趣向が変わってくるだけでなく、良い意味で打算的に(多くの人に共感してもらえたり動画の再生回数が増えやすいものを選ぶように)なるのも関係しているかもしれません。
しかし今やってる曲がしっくりきていない場合は、過去の曲に戻るのも良いかもしれませんね。
悪い方向に流されて自分を見失ってることも無きにしも非ずでは・・?
ゴリゴリのメタルバンドに入っているけど、元々はヴィジュアル系が好きなはずなのに・・みたいな。。
どれが正解かは誰も分かりませんが、過去に練習していた曲はそんなことも訴えてきている気がします。
できるようになったこと
過去に練習していて、今はできるようになったこともあると思います。
例えば10年前の練習日記には、オルタードやホールトーンのスケールについてかみ砕こうとしていた様子が記されています。
まだまだジャズの方のように自由かつ流麗にとはいきませんが、スケールやコードに関して幅を広げるような取り組みを行い、一応前進していると感じる部分です。
他にも、ライブでの演奏に関しても大分進歩できてそうです。
練習日記によると、10年前は初めてフィンガーピッキングデイの本選に出場した年でした。
横浜で年に1回行われているソロギターの大会のようなイベントですね。
この年のフィンガーピッキングデイにはリゾネーターギターやボトルネックで有名なボブ・ブロズマンさんが来られていました。
私がステージに向かう時にたまたま楽屋におられたのですが、「がんばってください」と声を掛けて下さいました!
意気揚々と本番のステージに上がったのは良いものの、緊張で表現するどころか止まらずに弾くのが精一杯という有様です。。
当時は演奏活動をほとんどしていなかったので、当然の結果ですね。
ボブ・ブロズマンさんはこの日から1ヶ月経たない間に他界されているので、そういった意味でも強く印象に残っています。
次の日の練習日記には、本番に強くならないと・・と切々とした文章が書かれています。。
それからは町の音楽イベントのステージや友人の結婚式の余興など、少しずつ演奏の場を増やそうと努力する様子も記されています。
今では定期的に演奏活動をさせて頂いてるので、本番でもほとんど思う通りに演奏ができるようになりました。
そりゃ大きなステージでは緊張しますが、10年前とは本当に雲泥の差です!
こういった、できるようになった体験はうれしいですね。
もちろんコツコツやってきたことが報われたのもうれしいですし、その成功体験を他でも活かすことができるのも将来性があって良いです。
それでもまだまだ上を目指せるはずなので、ちょっとできるようになってサボっていないか、練習のペースが落ちていないかも確認する必要がありそうですね(書きながらさっそく自省してます・・)。
たいして上達していないこと
過去に練習していたのに今もそれができていない場合・・これはもう完全に練習が三日坊主だったり、誤った方法で練習していますね!
みなさん思い当たる節がありますでしょうか?
過去に練習経験(またはやろうと決意したこと)があるのに、何も上達していないようなことが・・。
私の場合は譜面(五線譜)を読むことがそれに当たります。
練習日記にもたまに読譜の練習と書いてあるのですが、少しやってすぐ辞めて、また思い出したころに始めて・・という悪循環が記録されています笑
小学1年生の子供でさえ毎日教科書を読む音読の宿題をやってるのに・・これではだめですね。
楽譜自体は全然読めないというわけではありません。
ギターを始めて数年はきちんと譜面を読んで練習していたので、稚拙ながらできるつもりです(というか持っていた譜面にタブ譜が付いていなかったので楽譜を読むしかなかったのですが・・)。
しかし少し複雑なものになると五線譜を見ながらの演奏が難しくなってくるので、まだまだ苦手意識が残っている状態です。
このような全然上達していないことって、ある意味必要に迫られないとやらないのかもしれません。
ライブの日程と演奏する曲が決まっている!とかだと、否が応でも練習しますもんね。
なので無理にでもしないといけない状況を作ると良いのかもしれません。
私は中々そういった思い切ったことができないんですが・・最近たまたまクラシックギターの曲をコピーする必要が出てきました。
なのでこれはチャンス!と思って一生懸命楽譜を読んで練習しています。
その他いろいろ
10年前の練習日記を見返していたら、細かいことも色々変わっています。
例えば、10年前は異常な高頻度でギターの弦を交換していました!
一週間に一度、下手すればそれ以上のペースですね。。
仕事をしながらなので練習は一日に数時間という感じです。
なのでちょっと交換の頻度としては多すぎると思います。
思い返してみると、当時は弦が手に当たる感触にやたらこだわっており、汗っかきな体質なこともあってかなり敏感になっていました。
コーティング弦もそこまで一般的ではなかったので、色々試行錯誤してたんだと思います。
後は練習とは直接関係ありませんが、毎週のように食事会や飲み会、遠出などをしている様子が練習日記に残っていました。
もともと練習時間が取れない理由としてとか、ギター以外にどんなことがあったかの流れがわかるように書いていたものなのですが・・。
自分はインドア派だと思っていましたがそれほどでもなかったようです(アクティブな人は仕事終わりでもガンガン行くと思いますが)。
今は子供ができたりコロナ禍になったりで、家にいる時間が格段に増えました。
その分ギターの練習をしているかというと、それはまた難しいところなのですが・・。
さいごに
みなさんは思い返した過去から現在まで、どのような変化があったでしょうか?
こうやって考えていると、ちょっとしたイベントで記念写真を撮っておくように、ほんのひと手間かけて何かを残しておくことって大事なのかな~と思います。
いつかこのブログを見返した時にも、文章の下手さやギターの進展のなさに愕然とするかもしれません笑
今は誰でも多数の人に情報を発信できる時代ですが、別に自分だけの秘密の日記帳!のようなものでも良いですね。
過去を振り返ることは決して後ろ向きではなく、いくらでも前向きな方向に活かしていけるのではないかと、このブログを書いていて思いました。
なんか無理に大仰なことを言ってまとめようとしてますが、今回過去の練習を振り返ってみて何か視界が晴れた気がします。
また今日から頑張って練習して行きましょうか!
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