過去にリペアをお願いした時に、お店の対応とギターの仕上がりについて非常に不快な思いをしたことがありました。改めてその時のギターを理想の状態にすべく、今回また別のお店にリペアをお願いしたのですが・・また残念な結果になってしまいました。
過去のリペアについては、ブログ「評判の良いリペアショップで嫌な思いをした話」に詳しく書きました。
アコギへ新しいピックアップを取り付けてもらい、同時に軽い調整をしてもらうというリペア内容だったのですが、店員さんの態度の悪さとギターの仕上がりに辟易してしまいました。
最悪、態度が悪かろうと良い仕事をしてくれたら文句はないのですが・・仕事の方も中途半端だった感じです。。
とは言え、リペア後の問題点は一部のフレット(1弦15フレット)の音がビビるくらいでした。
その音を使わない曲では大丈夫なので、そのギターはそれなりの頻度で弾いていました。
しかし、やはり完璧な状態のギターを弾きたいという思いは残ったままの状態です。
前のリペアから数年が経つと、ジャックの緩みなどのガタが出てきたので、直してもらうついでに1弦のビビりもなんとかしてもらうことにしました(もちろん嫌な思いをしたのと別のお店にお願いしました!)。
お店には弦高などの弾き心地はなるべくそのままに、1弦のビビりを直してもらえるように伝えました。
後日、リペアショップから2つのリペア案が届きます。
1つ目は、ナットの交換とフレットのすり合わせで調整する、どちらかと言うと軽微なリペア
2つ目は、フレットを外してネック調整、その後新しいフレットを打つという大掛かりなリペア
後者の方がより確実に良くなるということでしたが、値段も倍以上高くなります・・。
折しもビXグ・モーターによる不適切な修理が世間を騒がせていた頃でした。
あまり弾きこんでおらず、1弦のビビり以外はあまり不満のないギターのフレットを交換するようなリペア内容はどうなのかと、かなり悩みました。。
結局、中途半端で後悔するよりも万全を期そうという思いと、過去の嫌なリペアの記憶を払拭したいのもあり、2つ目の大掛かりな方をお願いしました。
リペアは思ったよりも早く、1ヶ月ほどで完了しました。
出来上がったギターを意気揚々と受け取りに行くと・・なんと前よりも悪くなっていたんです!
正確には、私の弾き方に合わないような方向に調整されていたと言ったほうが良いかもしれません。
確かにビビッて鳴らなかったフレット(1弦15フレット)は、きちんと音が出るようになっていました。
しかし、今度はそれよりローポジションの1弦10フレットあたりの複数のフレットで、音が若干ビビるようになってしまっていたんです。
その場で思わず「これなら前の方が良かったです・・」とコメントしてしまうほどの衝撃でした。
対応して頂いた方はリペア結果に自信を持たれていたようで、そんな風に言われるとは夢にも思わなかったという感じです。
確かに、担当の方がリペア後のギターをジャカジャカ弾いているのを聴くと、問題はないように聴こえます。
しかし、私が弾くとピッキングが強かったり、コード弾きだけでなくメロディーを弾くことも多いので、音のビビりがかなり気になるレベルになってしまいます。
強くピッキングするのは、生音やマイク集音の演奏を想定しているからです。
メロディーを弾くことが多いのは、ソロギターやループに合わせてソロを取るスタイルで演奏するからです。
そういえば、今回のリペアでもお願いするときにこちらのプレイスタイルや用途を聞かれませんでした(こちらからも説明していませんでした)。
直してほしい内容は明確だったので、それさえきっちりと伝えておけば大丈夫だと思っていたのですが、甘かったです。。
一般的なセッティングとしては及第点だと思うので、そこがまた何とも言えないところでした。
再度こちらの意向を伝えて調整してもらうことも考えましたが、ギターを遠く離れた工房(工場?)に送って、また戻ってきたらお店に出向いてチェックして・・と時間と手間が掛かります。
金額面の問題もありますし、何より同じお店にお願いする気がなくなってしまったので、その場でできる微調整だけしてもらい、自宅に持ち帰りました。
お店では出来上がりをチェックしなければと神経が過敏になっているので、自宅に帰って落ち着いて弾いたら、意外と大丈夫かもしれないというかすかな希望を持ってましたが・・結果は同じでした。
リペアから帰ってきたギターは1日弾いた後、ハードケースにしまってそれ以降は眠ったままです。。
次どうするかは、落ち着いてから考えようと思います。
たまに信頼できる(というかプレイスタイルなどを把握して理想のギターに仕上げてくれる)贔屓のリペアショップを持っている人がいますが、本当にうらやましい限りです。
逆に、私と同じようにリペアに出したら、思った感じにならなかったという声もたまに聞きます。
あまつさえ、リペア後のギターに合わせるように、プレイスタイルの変更を提案されることもあるようです(もうすこしソフトに弾かないと良い音がでません等・・)。
一理あることもあるでしょうが、お互いの落としどころを探すでもなく、一方的に(しかも依頼されている側が)表現の仕方に制限を設けてしまうと、何の進展もなくなってしまうように感じるのは私だけでしょうか・・。
連続でリペアに失敗し、今回は高い授業料まで払った形になってしまいました。
1つ直すのに他の部分にも様々な影響が出る・・しかもプレイスタイルや用途によって理想のセッティングが変わる・・ギターの調整って難しいですね。
また続報があればブログに綴りたいと思います。
今度は大団円となることを夢見て・・。
愚痴に近い文章を最後まで読んで頂きありがとうございました!
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