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ソロギターをやってて良かったこと

ソロギターを音楽活動の核として取り組んできて、かれこれ20年以上が過ぎました。まだまだマイナーなジャンルですし、難易度が高くコスパが悪い演奏形態だと感じています。しかし、良い部分もたくさんあることが分かってきました!

全部自分で決められる

 

まず、当然ですが自分1人だけで演奏するので、すべてのことを自分の裁量で決めることができます。

 

例えば演奏する曲やアレンジ、ライブのセットリスト等ですね。

 

これは、同じく1人で演奏可能な弾き語りやピアノ独奏も、同じような感じかもしれません。

 

 

 

バンドやアンサンブルでの演奏となると、曲を決めるだけでも大変なことが多いですよね・・。

 

まあ、全部自分で決められるということは、ひっくり返せば責任は全部自分ということにもなるんですが、それはそれで気が楽だったりします。

 

演奏が失敗した時に、バンドメンバーで責任を擦り付け合うような泥仕合は起こりません笑(自己嫌悪にはなるかもしれませんが。。)

 

ソロギターでは、自分で改善点を把握してしっかり対策していけば、次はより良い演奏ができるという好循環になりやすいです。

フットワークが軽い

 

ソロギターは1人とギター1本だけで演奏できるため、他の演奏形態に比べてかなり身軽です。

 

最低限、ギターと備品を入れたギターケースさえ持ち運べば何とかなります。

 

たくさんの楽器や重い機材を運ぶ必要はありません!

 

 

 

物理的なこと以外にも、ライブや練習のスケジュールを決めるのも楽です。

 

自分の予定さえ把握していれば、「この日に演奏してくれないでしょうか?」のようなお誘いにも、すぐにお返事することができます。

 

バンドメンバーの予定を聞いて、全員の空いている日を探して・・のような段取りをする必要はありません!

 

 

 

素早く予定を決められるのは、相手側(ライブハウスや練習スタジオ等)にとってもうれしいことではないかと思います。

 

決めるまでに時間が掛かかって結局ダメとなると、それまでに他の人に声を掛けられたのに・・となってしまいますよね。

 

ソロギターはタイパ重視の現代にマッチした演奏形態なのかもしれません!

音楽を俯瞰して理解できる

 

音楽を俯瞰して(高い所から全体を見て)理解するなんで、何だか大仰な感じですが・・。

 

ソロギターは、ギター1本で音楽の様々な要素を表現しなくてはいけないので、目立つ部分以外も意識して聴くようになるという意味合いです。

 

特にベースやドラムのリズムセクションがどう演奏されているかは、ソロギターをアレンジする上でかなり重要な情報になります。

 

 

 

楽器をやらない人は、ほぼヴォーカルしか聴いていなかったり、映像であれば振り付け等に注目していることも多いです。

 

また、楽器をやる人は、どうしても自分の関係する楽器を優先して聴いてしまう傾向があると思います。

 

別に悪いことでも何でもないと思いますが、ソロギターをやっているとそういった偏りがなくなる感じですね。

 

まあ、使う楽器はギターなので、ギターが入っているとそれに意識が行きがちなのは否定できませんが・・。

何か弾いてと言われた時に強い

 

ギターを弾いている人なら、言われたことが多いであろう「何か弾いて」の無茶振り。

 

その是非は置いておいて、ソロギターであればすぐにギタープレイを披露することができます。

 

アコギ1本あれば、たとえ電源が取れない屋外であっても大丈夫ですね。

 

 

 

これは地味に思えますが、結構すごいことではないでしょうか!?

 

カリスマロックギタリストだって、アンプがなかったりバンドのバックアップがなければ、多くの人が期待するような演奏はできないと思います。

 

即座にほぼ100%のパフォーマンスを披露できるのは、難易度が高くコスパが悪いソロギターだからこその特権と言えるかもしれません!

ワンランク上の伴奏ができる

 

ソロギターは、通常はメロディーと伴奏を同時に弾きます。

 

では、ヴォーカリストや別のメロディー楽器がいて、自分がメロディーを担当する必要がないときはどうでしょうか?

 

メロディーを弾かなくて良い分、1人でもバリエーション豊かな伴奏ができるようになります!

 

 

 

音を多く重ねて厚みを出したり、ベースラインをブリブリ動かしてみたり、パーカッシブな要素を強めにしてノリを出したり・・メロディーを弾くパワーを他のことに振り分けられます。

 

普段から1人で2役も3役も演じているソロギターだからこそ、可能な芸当ではないでしょうか。

 

 

 

メロディーがあるソロギター自体も、有効な伴奏として機能することがあります。

 

例えば、伴奏だけでは音やリズムが上手く取れなくて不安になってしまうような、小さなお子さんの歌の伴奏にピッタリです(カラオケでガイドメロディーが鳴っているような状態ですね)。

 

当然、他の楽器とユニゾンでメロディーを弾いたり、ハモったりすることも可能です。

 

 

 

そう考えると、ソロギターは1人で音楽を演奏できるだけでなく、ピアノのような高い伴奏能力も、ポテンシャルとして持っている感じですね。

 

ソロギターはあまり日の目を見ない感がありますが、伴奏に関しては意外と重宝されるようになってくるかもしれないと、個人的には考えています。

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