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気を付けたい「音楽マウント」いろいろ

先日、家族で歌番組を見ている時に、音楽に関するうんちくを無意識に語っていました。同じ歌を聴いていても、自分の方が色々と知ってるとアピールしているみたいで、後でかなり恥ずかしくなりました・・。今回はその反省も兼ねて、音楽関係で取りがちな「マウント」を思い付く限り挙げていきたいと思います。

弾けるマウント

 

まず何と言っても多いのが「弾けるマウント」です。

 

俺は「紅」のソロが弾けるぞ!みたいなやつですね。

 

たまたまバンドでやる曲を相談してて、そういう発言になったとかなら良いんですが・・。

 

ほとんどの場合、自分は凄いだろうと誇示する文脈で出てきます。

 

 

 

確かに、弾けるのは凄いことです。

 

しかし、本当に原曲のようなニュアンスで弾けるのか、はたまたコピー譜をなぞっただけかは、言葉だけでは分かりません。

 

本当に弾ける人ほど「弾けない」と言う傾向があると思うので、弾けるマウントを取る人は、どちらかというと「弾けない」方が多い気がします(何か禅問答みたいになってますが・・)。

試奏マウント

 

楽器店でギターを試奏する時に、やたら音量を上げてピロピロ弾きまくる人がいます。

 

これこそ無言の「試奏マウント」です!

 

こっちも試奏したいのに、うるさくて店員さんとの会話もままなりません。。

 

 

 

一瞬「凄いな~うまいな~」と思いますが、それ以降は騒音でしかないです。

 

他の楽器店から、業務を妨害するために送り込まれた刺客でないかとさえ思ってしまいます・・。

 

自分のギターで、他のお客さんを圧倒しなければといけないという、妄想にでも取りつかれているのでしょうか?

 

試奏マウントを取るようなギタリストは、周りの状況が見えていないので、バンドの中で煙たがられてるのではないかと邪推してしまいます。

店員マウント

 

さらに同じ楽器店で発生するのが「店員マウント」です。

 

お客さんが初心者だと分かったとたん、上からものを言う店員さんですね。

 

ほとんどはきちんと対応してくれる方ばかりですが、たまにこういう人を見かけます。

 

 

 

せっかくギター人口が増えるかもしれない大事な時なのに、何をしたいのか意味が分かりません。。

 

マウントを取るどころか、お客さんがギターを始めてしばらくは、24時間体制でサポートしてあげても良いくらいだと思うんですが・・。

 

「店員マウント」する人は、ギター本体以外にも色々と趣味を押し付けてくる傾向があるので、おかしいと思ったら違うお店に行くことをお勧めします!

上級者マウント

 

さっきの「試奏マウント」や「店員マウント」と少し似てる部分があるのが「上級者マウント」です。

 

本当のギター上級者というよりは、上級者に見られたい人間が、背伸びしてマウントを取ってくるイメージです。

 

面と向かって直接仕掛けてくることもありますが、どちらかと言うとネットやSNS上でよく見かけます。

 

 

 

特にYahoo!知恵袋的なサイトでの、ギターに関する質問への回答が酷い印象です(ご存知ないかたは一度検索してみて下さい・・)。

 

もちろん、丁寧な答えで質問者さんが大喜びの回答もあるのですが・・「初心者セットは使えないものばかり」とか「それは弾けて当たり前ですが」みたいな、いらないコメントがくっついたものも多いです。

 

本当にギターが好きなら、そんな言い方するでしょうか。。

 

そもそも、そういった回答は、マウント以前に文章や言葉使いが汚いですね。

金額マウント

「このシールド、3mで1万円もするんだぜ!」みたいに、モノの値段で攻めてくるのが「金額マウント」です。

 

そりゃ高価なので、良いものの可能性も高いと思います。

 

でも、いきなり金額を言われてもどう反応して良いか・・そのぶん頑張って稼がないとダメですね、みたいなコメントしか出てきません。

 

おそらく、こっそり安物のシールドとすり替えても、分からない気がするのは私だけでしょうか(実際にやったことはありません!)。

 

 

 

それよりは、使ってみて音がどう変ったとか、どんなメリットがあるかを教えてくれる方が、ありがたいですよね。

 

金額は、聞いた時に答えてくれたら、うれしいくらいの感じです。

 

この辺り、私の住んでいる関西だと、逆に良いものをどれだけ安く手に入れられたかを、自慢する傾向があるかもしれません・・。

 

「逆金額マウント」ですね!

クラシックマウント

 

これはクラシックだけではないですが、自分のやってる音楽ジャンルが一番だと、マウントを取ってくるパターンです。

 

特にクラシックの場合は、小さい頃から音楽漬けの生活を送っている、イコール自分のやってきたことに高いプライドを持っていることが多いので、便宜上「クラシックマウント」と名付けてます(クラシック出身の皆様すみません・・)。

 

 

 

例えばソロギターのアレンジひとつ取っても、クラシック出身であれば楽譜にきっちりおこしてから練習をすべきだと主張します。

 

ポップス出身の人は、あれこれ試しているうちに弾き方を覚えてしまうので、楽譜は必要ないと言うかも知れません。

 

ジャズ出身だと、そもそも毎回弾き方が異なるので、楽譜の意味がないこともあります(テーマメロディーとコードだけの譜面は意味があるかもしれませんが。)

 

 

 

どれが良いかではなく方法が違うだけなので、優劣を競う必要はないと思うのですが・・。

 

この辺り、国同士で文化や風習の違いが受け入れられないという問題にも、通じるものがありそうです(←分かってる風マウントを取ってみました)。

ピアノマウント

 

クラシック関係で言うと「ピアノマウント」もあります。

 

これはピアノをやっていない人が、逆に取りがちなマウントです。

 

「あの人は昔ピアノをやってたから、ハーモニー感覚に優れてるよね」みたいなやつですね。

 

 

 

いや、別に感想としては全然変でないと思うんですが・・。

 

変に分かった風な感じを醸し出されますし、ピアノをやってない人間は何ともいえないモヤモヤした気持ちになります。

 

他と同じように、誰も得しないマウントの1つですね。

フレットレスマウント

 

もはや言葉だけでは良く分からないマウントになってきました・・。

 

「フレットレスマウント」は、弾くのが難しい楽器が偉いという謎のマウントです。

 

「バイオリンに比べたら、ギターはまあ簡単に弾けるよね」みたいなやつです。

 

 

 

習得の難易度を考えたら、確かにその通りかもしれません。

 

しかし、難易度で楽器の良し悪しが変わるわけではありませんし、難易度の高い楽器を弾いているから偉いわけでもありません。

 

ギター側から見たら、シンプルにフレットのない弦楽器のプレイヤーは尊敬します。

 

しかし、あまりにマウントを取るような態度でこられると、「それならバイオリンにフレットを付けたら?」と頭の中でつぶやいてしまいます笑

理論マウント

 

「この曲のサビはカノン進行だよ」とか「ここはXXスケールを使わないと」みたいなことを、聞いてもないのに言ってくるのが「理論マウント」です。

 

知りたい人にとってはありがたい情報ですが、そうでない人(特に演奏する側ではない人)にとっては、もはや雑音でしかありません。

 

[音楽理論通りにやること]=[素晴らしい演奏]ではないため、理論マウントを取ってくる人自体が理論にマウントされてる気がします。

ファンマウント

 

「パラマウント」ではありません「ファンマウント」です!

 

これは楽器をやる/やらないに関わらず取ることができるマウントです。

 

「俺の好きなこのアーティスト、合計再生回数がXX億回だぜ!」みたいに、ビッグアーティストの皮を借りて、自分を大きく見せてくるやつですね。

 

いや、教えてくれるのはうれしいし、そのアーティストは凄いけど・・あなたが凄いわけではありません。。

さいごに

 

様々な音楽マウントを、独断と偏見でご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。

 

これらのマウントを取る時の人の心理はよく分かりませんが、中途半端な自分を少しでも大きく見せて、立場的に優位に立とうとしている点は共通していると思います。

 

音楽マウント取った相手が、実は自分よりも格上で大恥をかくなんてことも良くあるので、マウントを取りに行くメリットは皆無と言っても過言ではないと思います。

 

 

 

そもそも音楽マウントを取ろうとする人は、音楽に時間を費やしている分、それ以外は人より不得手なことが多いはずです。

 

その辺りをしっかり認識しないと、自己顕示欲が強いだけの滑稽な人になってしまうかもしれません。。

 

私も重々気を付けているつもりですが、冒頭に書いたように、思わずマウントを取ってしまうようなことがあります・・。

 

それもこれも、人間が進化の中で体得した「群れの中で少しでも優位に立つ」とう本能が、マウントを取るという形で表れているのかもしれません・・。

 

最後にまた分かった風マウントを取って、このブログはおしまいです!

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