先日、初めてお邪魔したライブバーで、ちょっとした感動がありました。ステージ上の備品に、他のライブ会場ではあまり見かけない"こだわり"を感じたからなのですが・・。今回は、演奏する側にとってうれしいライブ会場の備品やサービスについて書いてみます。
はじめに
今回のブログは、別にライブバーやライブハウスのオーナーさんに向けてのメッセージとかではありません。
単純に、こんなことがあってうれしかった、という体験談を語りたかっただけなので、気楽にお付き合い下さい!
しかし逆に考えると、ここで紹介する備品やサービスが、必ずしもあるとは限らないということになります。
演奏する側の心の準備的に、何か役に立つこともあるかもしれません。。
それでは、思い付く限り挙げていきたいと思います。
イスが選べる
冒頭でお話しした、感動した備品というのが、このイスです。
お客さんが座る方のイスではなく、ステージ上で演奏者が座る方のイスなのですが、パイプイスのような簡易的なものではなく、背が高くてしかも足置きが付いているイスでした。
足置きに右足を乗せると、ギターをちょうど良い高さに構えることができます。
これの何がうれしいかというと、低いイスの時とギターの弾きやすさは変わらずに、演奏時のシルエットが綺麗に見えることです。
観客側からしても、ステージから離れた席でも演奏者が良く見えるメリットがあります。
この背の高いイスがあるお店には逆に背の低いイスもあり、好きな方を選べるようになっていました。
クラシックギターのようなフォームで演奏する場合や、足を広げてワイルドに弾くようなスタイルでは、低いイスの方が適してそうです。
私は立って演奏するので、弾く側としてはお世話になりませんでしたが、他の方の演奏を見ていて、「見せ方」にこだわったお店なんだな、と感じました。
スマホスタンドの貸し出し
ライブの演奏動画は、記録としてだけではなく、後で見返してチェックしたり、可能であれば公開したりもできる、とても有益なデータです。
手軽さからスマホで撮影している人が多いですが、スマホを固定するスタンドがないと、思った角度で撮影するのは難しいです。
このスマホスタンド、普段使いするものではないので、ライブ会場に持って行くのを忘れそうですよね・・。
そんな時に助かるのが、スマホスタンドの貸し出しです。
あるお店では、「ご自由にお使い下さい」という張り紙と共に、何種類かのスマホスタンドが置いてありました。
私は実際にお借りしたことはありませんが、とても親切なサービスだと思います。
スタンドを忘れてしまった・・という微妙なテンションの下がり具合が、もしかしたら演奏に影響するかもしれませんし・・。
もちろん、会場自体が撮影禁止だったり、演者さんの中には顔出しNGの方もいらっしゃるので、確認はしっかりしておく必要があります。
録音・録画
先ほどのスマホスタンドと目的は同じですが、お店の方で演奏の録音や録画を行なってくれる所もあります。
自分でやるよりも、高品質な録音・録画になるので、大事なライブではぜひ利用したいサービスですね。
当然、有料のことがほとんどですが、費用を上回る収穫があると思います。
ギタースタンド
出番の前に、ギターを持ちながら譜面を用意したり、エフェクターを繋いだりするのはとても大変です。
ただでさえ緊張しているのに、ギターをあちこちにぶつけてしまって、泣きっ面に蜂状態になることも・・。
そんな時、ギタースタンドを使わせてもらえたら、準備の労力や危険性を一気に減らすことができますね。
ギタースタンドは、大抵のお店で1つか2つ、用意してくれていることが多いです。
1つあるだけでも大助かりなのですが、ライブ出演者全員分のギタースタンドが常設されているお店もありました。
おそらくギター6本分くらいあったと思うのですが、壁に設置されたギタースタンドに、集まった出演者全員がギターを掛けておくという感じです。
これにより、本番前にギターをケースから出す作業(意外と作業スペースが必要でバタバタする)がなくなります。
さらに、ギターをステージとほぼ同じ環境に置いておくことで、ギターの状態やチューニングが安定する(気温や湿度の急激な影響を受けない)メリットもあります!
お店の規模やレイアウトによっては設置が難しいかもしれませんが、複数組が順番に出演する、対バン形式のライブやブッキングライブでは、かなり有益な備品だと思います。
リハーサル
お店によっては、たとえワンマンライブでなくても、オープン前にきちんとリハーサルをしてくれる所があります。
ギター1本で弾き語りする場合ももちろんですが、特にカラオケ音源を使ったり、エフェクトをたくさん使うような演者には、うれしいサービスです。
自宅やスタジオ練習では大丈夫だったのに、本番では全然うまく動作しない・・というあるあるを、事前に排除することができます。
しかし、当然リハーサルの分だけ余計にお店の人の手間が掛かるので、それが料金等に影響するのは仕方がない所です。。
せっかくなので、何をリハーサルしたいかを明確にしてから臨みたいですね。
中には、普段はリハーサルなしでも、要望があれば無料でやりますよというお店もあるので、その辺りも事前にしっかりと確認しておくのが良さそうです。
控え室、物置き
お店の間取りによっては難しいかもしれませんが、ちょっとした物置きくらいの小部屋、贅沢を言うと控え室が利用できるとかなり便利です。
楽器や機材の準備ができますし、少し断っておけばステージ衣装に着替えることも可能です。
演者が準備する空間とお客さんがいる空間を分けることで、双方にとって良いメリハリが生まれる効果もありそうです。
温かいドリンクメニュー
些細なことかもしれませんが、ホットのドリンクメニューがあるとうれしいです。
冬場はもちろんですが、夏場でも様々な場所でクーラーが効いていて、体が冷えやすい環境なことが多いですよね。
演奏に備えて少しでも体を温めておくのに、ホットドリンクはとても重宝するアイテムの1つです。
冷たい飲み物よりも、お手洗いの心配も少なくなりますし・・。
おわりに
ライブ会場にあったらうれしい備品やサービスをご紹介してきました。
自分がうれしいと思ったものだけなので、普段使わないようなものは漏れているかもしれません。
例えば、暗くても譜面が見えるライトや、ギター自体の貸し出しなんかがあると助かる人もいるだろうなと、今ふと思いました。
人によっては、喫煙所が近いかや、ステージ上でお酒を飲めるかなんてことも、重要になってくるかもしれません。。
演奏の準備だけではなく、ライブ会場のことを把握するのも、良いパフォーマンスをするために必要になってきそうですね。
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