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自分の演奏を客観的にチェックする方法

演奏を録音することで、自分のプレイを客観的にチェックする方法は良く知られています。実際に有益な方法ですし、実践している人も多いのではないでしょうか。しかし、録音よりさらに多くの情報を得られる方法があります。身近なものを使って可能な、録音よりも多角的に演奏をチェックする方法とは・・?

鏡でチェック

 

まずは、どこの家にでもあると思われる鏡を使ってチェックする方法です。

 

鏡の前で演奏することで、どのように弾いているかという「見た目」の情報を得ることができます。

 

洗面台に備え付けの鏡や三面鏡が視界が広く、チェックにうってつけですが、文庫本サイズくらいの手鏡でも使えないことはありません。

 

 

 

鏡でチェックするのは、主に演奏フォームになるかと思います。

 

右手の位置や角度、動き、左手の押弦フォームの乱れやフィンガリングのスムーズさなど、見た目から多くのことが分かります。

 

当たり前ですが、弾き方を変えるとそれがすぐに鏡像に反映されるので、フォームの修正や調整にも有効です。

 

 

 

鏡を使うなんて誰でも思い付くし、別に大した方法ではないのでは?と思われるかもしれませんが、そんなことはありません!

 

ギター以外の他の楽器だと、鏡に演奏の様子を映すことすら困難な場合も多いです。。

 

持ち運びが簡単でかつ手元が良く見える姿勢で演奏するギターならではの特権なので、やってみない手はないと思います。

 

 

 

この鏡によるチェックですが、カメラ付き携帯やデジカメが普及する前の時代からとても重宝する方法でした。

 

その頃は、演奏の様子を写真に撮っても、お店に行って現像してもらう必要があったんです・・。

 

ようやく写真を入手しても、ブレていたりして見たい所が映ってないこともありますし。

 

映像を録画できるビデオカメラもありましたが、高価で一部の人しか持っていませんでした。

 

 

 

その点、鏡はどこの家にもあって、さらにリアルタイムで動きをチェックできるのが良いです。

 

ただし実際と左右逆の状態を見ることになるので、自分の顔を鏡で見た時と写真で見た時で違うような、若干の違和感があるかもしれません。

 

また、鏡を見ている間は手元を(鏡越しにしか)見れないので、指板から目を離さないといけない制約もあります。

 

万能ではありませんが、ちょっとした演奏状態のチェックには適しているのが鏡と言えそうです。

動画でチェック

 

鏡の話の途中でお気付きかもしれませんが、スマホやタブレットなどで演奏の動画を撮影するのが、現状最も効果的なチェック方法になるかと思います。

 

動画だと、鏡とは違い演奏とチェックを別々のタイミングで行なえるので、より客観性が高くなります。

 

鏡はリアルタイムで演奏フォームを修正したりできるのがメリットでしたが、スマホやタブレットでも自撮りの状態にすると、鏡と同じように演奏中も動きを確認できるようになります。

 

サイズが大きいスマホやタブレットなら、鏡の上位互換だと言えるかもしれません。

 

 

 

演奏動画を撮影することで鏡の時と同じように演奏フォームを確認できるのはもちろん、他にも様々なことが分かります。

 

例えばいつも引っ掛かるフレーズがなぜ弾けないかを、見た目の情報から分析できます。

 

もしかしたら、そのフレーズを弾く時だけ力んで腕がガチガチに固まっているかもしれませんし、指板が見えるようにギターを回転させているため、全体のバランスが崩れているかもしれません。

 

左手がバタついているから弾けていないかもしれませんし、右手が大振りになっているからロスが発生しているのかもしれません。

 

動画であれば、見た目から様々な原因追及が可能です。

 

 

 

録画でのチェックは、録音でのチェックよりも修正点が分かりやすいこともメリットです。

 

音だけで様々なことを判断するのは、耳が鍛えられていないと中々難しい面があります。

 

しかし、見た目であきらかにおかしな動きになっているとか、好きなギタリストと全然違う弾き方になっているということは気付きやすいので、自分で修正がしやすいです。

 

 

 

もちろん、ギターの先生や自分より上級者に見てもらうのが安全ですし、クセの強いギタリストの真似をして余計に弾けなくなってしまうリスクも存在します。

 

しかし、大事なのは自分で色々と考えて試してみることだと思います。

 

常に誰かのアドバイスを受けられるわけではありませんし、万人に共通する理想的なプレイフォームのギタリストはいないとも思いますし・・。

 

他の人を参考にしつつ、自分で自分にあった弾き方を決めて行くようなイメージが良いかもしれません。

 

ここまでは主に練習時の動画撮影を想定して書いてきましたが、ライブなどの本番の動画も、もちろん有益なチェック材料になります。

 

緊張や制限のある本番だけで起こるフォームの崩れやミスタッチもあるので、練習の時とは違う課題が見つかるはずです。

 

 

 

例えば、せっかく聴いてくれている人がいるのに、間違えないように手元ばかり見て弾いているかもしれませんし、力んで練習の時と異なるギターの構え方になっているかもしれません。

 

見られていることを意識しすぎて、無駄な動きが入っていることもあります。

 

普段と違うことをするとうまく弾けなくなることがほとんどなので、こういった変化に気付くことは大事だと思います。

 

後、カッコ良いステージアクションだと思っていも、見返すとダサかった・・なんてことも分かりますし。。

 

 

 

動画を撮っておくと、修正点を見つけられるだけではなく、まれに出てくる神がかった演奏や、偶発的に生まれたアイデアの断片なんかも残しておくことができます。

 

撮影OKな場所では、もうカメラを回すしかないですね!

 

でもまあ動画は容量を食うので、綺麗な動画を撮る目的でなければ、画質は抑えめにしておくのが良さそうです。

 

 

 

撮影する時は、テーブルなどに適当にスマホを置いても撮れますが、きちんとした三脚などがあると便利です。

 

自分が欲しい角度で撮影できますし、カメラの位置決めのストレスもかなり軽減されます。

 

座って弾く場合は横、立って弾く場合は縦に長く映るようにセットすると、演奏の全体像が捉えられますね。

 

・・と動画撮影に関して偉そうなことを言ってますが、これ以上のことになると全然やったことがありません。

 

カメラを2台用意して別アングルで撮ったり足元のエフェクター操作を映したりとか、照明を工夫して綺麗に映るようにしたりとか、無限にできることがあるんでしょうが、その辺りは映像に造詣が深い方にお任せします。。

 

 

 

・・とにかく「カメラを止めるな!」とまではいきませんが、要所要所で動画を撮ってチェックする習慣をつけると、演奏がブラッシュアップされていくことは間違いありません。

 

原始的な方法ですが、鏡もすぐに試せてすぐに自分の状態が分かるので、やったことの無い方はぜひトライしてみて下さい。

 

もしかしたら、動画を見返すことで演奏面だけでなく、意外とお腹が出ていることに気付いた・・なんていう副産物もあるかもしれません(←実体験です・・)。

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