
ギターを上達する定石の1つが既存の曲をコピーすることだというのは、このブログをご覧の皆さんには周知の事実だと思います。ではその方法論を音楽以外の初学の分野で応用しても、きっとうまくいくはず!?今回は私が心得のないデザインの分野で耳コピならぬ目コピをした記録をご紹介して、ギターで学んだことを他に活かすイメージを膨らませようという企画です。
唐突に「デザイン」という言葉が出てきましたが、別に大層なことはしていません。
ギターをやっていると意外と関わることが多いので、ちょっとできた方が良いなと日頃から思っている感じです。
例えば、ライブのフライヤーやイベントのチラシを作らないといけなかったり、YouTubeに演奏動画をアップする時にサムネイル画像が必要になったりします。
そんな時、自分の力だけで作ろうとしても、ダサくて内容の伝わらないものしか作れません・・。
おそらくギターと同じように、既存の良いデザインを真似して少しずつ自分のものにしていくのが良いんだと思います。
もちろん完全にパクるのは色んな意味でまずいですが、ある程度は勉強させてもらわないと、いつまで経っても上達できる気がしません。
今回は定期的に演奏動画をアップしているYouTubeのサムネイル画像について、「勉強させてもらって」作ったものをいくつかご紹介したいと思います。
YouTubeをやったり見たりしている方ならご存知だと思いますが、どのチャンネルも、とにかく再生してもらえるように考えて作られたサムネイルを使って、動画をアピールしています。
最近はAIが生成したフェイク画像を使った「釣り」のサムネイルなんかもありますが、真っ当に作るには様々なパターンやノウハウがあるはずです。
ギターの定番フレーズをコピーするように、良く見るサムネイルの雰囲気を頑張って再現したつもりなので、「この感じのやつ見たことある!」とか「このサムネだとクリックしないな・・」とか、思い思いに楽しんで頂けると幸いです。
(あざといですが、画像をクリックするとその動画に飛ぶようにリンクも貼っておきますね!)
まずは動画のワンカットに、シンプルに文章を重ねたサムネイルです。
ポイントは、動画を再生しないと結果が分からないような内容になっていることです。
同じような感じで(私のよりもっと洗練されている)サムネイル、良く目にしませんか!?
ネットで調べたら10秒で分かるようなことでも、ついつい動画を再生して何分も視聴してしまうことがあります。
例えば「トラックの右側にはなぜ社名が逆から書かれているのか?」みたいなやつですね。
演奏動画の場合はあまり出番がありませんが、奏法解説の動画などでは重宝しそうなデザインです。
こちらも先ほどと同じように、動画のワンカットに文章を重ねる系ですが、矢印が追加されています。
矢印で示された部分がどうなるのか、気になってクリックしてしまう効果をマネしてみました。
先ほどの見ないと分からない投げかけの文章と合わせて、「この後この人の身に大変なことが!!(矢印で人が指されている)」みたいな使われ方も良く目にします。
こちらは文章に「いらすとや」(サイトはこちら)のイラストを添えたサムネイルです。
イラストがあるとイメージがスッと伝わりますし、可愛らしさも出せます。
YouTube上には、もはや「いらすとや」のイラストやその他のフリー画像を使った紙芝居みたいな動画もたくさん上がっていますね。
複数のトピックを紹介する動画でよくあるのが、それぞれのイメージと説明文を線で分割して示したサムネイルです。
ポイントはサムネイルの文章ですべてが説明されておらず、動画を見ないと分からないようになっていることでしょうか。
まあ、演奏動画だと動画の中で続きを説明する訳ではないので、あまり効果がなかったんですが・・
こちらは名言紹介風にしたサムネイルです。
日本語だけでなく英語で同じ内容を書いて、英語圏の人にもプチアピールしてみました(英訳のニュアンスが合ってるかは分かりません・・)。
これはYouTubeというよりは、テレビ(明石家さんまが出てた「恋のから騒ぎ」)の編集の感じを真似してみました。
番組のオープニングで、偉人達の恋愛の格言がこんな感じで紹介されていたと思います。
今や映像が見られないので、記憶違いかもしれませんが・・。
同じくテレビから、アニメのタイトルコール風にしたサムネイルです。
内容に合致するシーン(ここではアンパンマンが馬に乗っている所)を探すのが大変でした・・。
現在も放送中のテレビ番組「水曜日のダウンタウン」のデザインをほぼそのまま流用したサムネイルです。
バックの画像はネットの有志が作成したテンプレートを使わせて頂きました。
こういった強烈なインパクトのあるデザインのオマージュは、YouTubeのサムネイルでも良く見られます。
これはジャズをやっている人にしか伝わらないかもしれませんが、黒本のデザインのオマージュです。
正確には「ジャズ・スタンダード・バイブル」(納浩一著)ですね。
スタンダード曲のリードシートとしては、デファクトスタンダード的な立ち位置の本だと思います。

サムネイルはハットをかぶった人物のシルエットをフリー画像のサイトから取ってきて、それっぽくデザインしてみました。
最後はオマケで、今まで作った中で1番気に入っているサムネイルです!
「炎のランナー」の演奏動画のサムネイルなのですが、オリンピックのイメージがある曲なのでそのモチーフを使ってみました。
良く見てもらうと、オリンピックの各種目にまじってギタリストのシルエットが散りばめられているのが分かると思います。
文字のフォントも炎の感じがするものを探してきて、見せ方にもこだわりました。
ただ、ここまでやったにも関わらず、この動画の再生数は全然伸びませんでした・・。
思えば少しオリジナリティを出せたと、自己満足して終わっていたような気がします(私は既存のイラストやフォントを配置しているだけですが・・)。
やはり良いものを分析して自分でも使ってみるのが、うまくいく近道ですね。